| バックナンバー: 2007年 2月 1日 |
| ● ハワイは今: |
| * 「革新により新しいハワイを...」 |
| --- リングル州知事、5回目の施政方針演説 |
| * 第24ハワイ州議会開幕 |
| --- 委員長にハナブサ上議とセイ下議選出 |
| * 4人の市・郡長が州議会に陳情 |
| --- 四人の首長は不足分の要求 |
| * ハワイ・コンベンション・センター |
| --- 今年度の予約は50%割引 |
| * セント・フランシス病院が売却 |
| --- 地元医師グループ(HMC)に売却 |
| * ホクレア号、歴史的な遠洋航海に出発 |
| --- ミクロネシアのあと日本の8港訪問 |
| バックナンバー: 2007年 2月 1日 |
| ● ハワイは今: |
| * 「革新により新しいハワイを...」 |
| 第二十四州議会、上下合わせて七十六人の議員と政財界の代表が集まった州下院議 場で、リンダ・リングル州知事が五回目の州知事年頭演説(ステート・オブ・ザ・ ステート)を行った。 |
| リングル州知事はまず、政権を勝ち取った五年前を振り返り、「州知事選に当選したときの選挙公約はハワイ州の『変身』を呼びかけた。州政府の体質改善は四年間、それなりに成果があったと評価している。今度はリングル政権最後の任期となる。その最後の任期に更なる変身を企画した」と新しい四年間の政権ビジョンの説明に入った。 |
| まず、政権構想として変身成就に四本の柱を掲げた。 1. 技術革新。 2. 改革達成に向けた全力投球。 3. デジタル技術の普及、それに伴うワイヤレス・インターネットの拡充。 4. 生活安定への基礎産業=教育、科学、数学等の制度改革を経ての育成。 これらの四本柱を確実に達成する事でハワイは飛躍すると信じていると強調した。そして今年の州議会には、次の法案の提出を述べた。 |
| 住宅関連法案として、総額一億五千万ドルを @公営住宅管理費 A貧困者への賃貸補助費 B貧困者への住宅購入補助費として割り当てる。 |
| ホームレス・ピープル対策費もこの中に含まれ、余剰資金から賄う。住宅関連法案 として更に米海軍から払い下げられるカラエロア基地(三千七百エーカー)の中、五百エーカーを州政府が買い取り、アフォーダブル住宅と商業地の開発計画(同計画はまだ初期段階で、米海軍当局との交渉も打診の段階)。 |
| 一方税制関連法案として、 1.納税額の返還=一人当たり百ドルの返還は年間所得十万ドル以上、同返還で総額 三億四千 五百万ドルを余剰資金から割り当てる。 2..その他、個人所得免税額の引き上げ案を上程。 |
| その他、リングル州知事は〈変身〉の最重要案件として、 (1) デジタル化への促進 (2) MELE(音楽家育成所)の育成。 |
| (1)のデジタル化はグローバル競争への基礎技術、デジタル化に伴うワイヤレス・インタ ーネット網の整備を二〇一〇年までに完成。また民間企業、個人のデジタル関連事業の 立ち上がりを援助する施設を整備。州知事案は百五億ドルの基金を誇るERS(公務員年金制度)から一億ドルを捻出させる。 |
| (2)のMELE計画は、全国で五千億ドルの市場を有する音楽産業界にハワイアン音楽の本格 的市場開拓計画に着手。すでにあるハワイアン音楽プロダクションとHCC(ホノルル短期大学)が協力して音楽家養成所を設立。初年度予算として二百七十万ドルを計上。 |
| リングル州知事の予算案は二年間で総額百六億ドル。今年はその二年間予算の大枠を審議する重要な州議会。しかもその州議会は野党民主党が圧倒的安定多数議席を有している。そんな議会に対してリンダ・リングル州知事は、土地開発を離脱してハイテク技術に革新を求める政策を突きつけた。税収豊かな時期だけに、共和党の綱領の一つ食料品、薬品の消費税廃止案も検討している。 |
| リングル州知事は、「政府は船である。この船が大海に船出するのを民主党政権の四十年間、足踏みをしてきました。世界は大きく変わりました。ハワイもそのグローバル市場に進出する勇気が必要です。大海に出れば荒れる時もあるでしょう。それでも州議会、全州 民が同じ方向に進路をきちっと設定していれば、座礁することはありません。とにかく目標達成に向けて共に進みましょう」と知事は演説を終えた。 |
| この演説に対し、共和党議員は、「民主党政権の四十年の重荷を共和党政権が軽くして、 二十一世紀に臨もうととする頼もしい内容だ」と評価したのに対し、民主党のバイカー上院歳入委員長は、「とにかく大盤振る舞いの演説のように聴こえた。減税に税金の返還、それに大きなプロジェクト。そんなに全部出来るのかちょっと心配です」とコメント。 |
| 初めての女性上院議長として同席したコリーン・ハナブサ氏は「具体性に欠けた政策には変わりはないですね。短時間に望むのは無理でしょう」と、議会での詳細説明に期待したいと述べた。 |
| <<- このページの先頭に戻る |
| * 第24ハワイ州議会開幕 |
| 第24ハワイ州議会が一月十七日開幕した。午前十時、下院議場で上下両院の七十六議員を集めて、合同開会式が行なわれた。その後、各々の議場に戻った議員は新人議員の就任式 と議長選出投票が行われた。上院は過半数を一議席を上回る票決でコリーン・ハナブサ上議が史上初めての女性議長として誕生した。 |
| 下院は四十八対三でカルビン・セイ下議が五期目の議長に選出された。ハナブサ新議長は 就任演説の中で、「ハワイ州は好景気のピークを越え、スローダウンに直面している。税収入も好調だが、州民は豊かな生活を満喫しているとは言えない。好景気を維持し、低所 得者をどう支援して行くか、二十一世紀の最大の課題と取り組まなければならない。観光と軍事の両産業に依存する体質からの脱皮は必至だ。デジタル産業の導入を計画的に促進する計画の立案が急務だ」と新産業の誘致・育成を強調した。 |
| さらに、住宅問題はアフォーダブルと低レンタル・アパートの新設。医療保険でカバーされない約四千人の子供達の保障。石油以外の新エネルギーのエタノール、水素エネルギー等の代替エネルギーの開発。余剰税収入の還元と税制改革天災非常時の対策制度の確立。地震救済保険の新設などの懸案諸事項を羅列した。 |
| これに対し下院のカルビン・セイ議長は、五十一全議席中、四十三議席という民主党議員を維持しながら、民主党の三議員から離反通告を受け、必ずしも順調な出足とは言えない。昨年まで副議長としてセイ議長を補佐してきたシルビア・ルーク下議(民:パシフィック ・ハイツ、パンチボール地区選出)、去年まで多数党院内総務を務め、セイ議長の強力な 支持者と見られたスコット・サイキ下議(民:モイリリ、マカレー地区選出)、それに新人のデラ・アウ・ペラティ下議(民:マキキ、タンタラス地区選出)の三人は、議長選挙で反対投票を投じた。八人の共和党下議全員がセイ議長に賛成投票したため、四十八対三と言う記録が残った。 |
| この開会式当日に、コオリナ・リゾートのジェフ・ストーン社長が、七千五百万ドルの水族館開発タックス・クレジットの返還を申し出た。五年前の州議会がコオリナの水族館開発支援費として七千五百万ドルのタックス・クレジットを認可したが、この五年間に開発は一向に前に進まず、ストーン社長は開発の断念を決定した。州議会ではこの七千五百万ドルを利用してデジタル産業の育成に当てたいとしている。 |
| <<- このページの先頭に戻る |
| * 4人の市・郡長が州議会に陳情 |
| ハワイ州内の四地方自治体の市長及び郡長は一月十六日、第24州議会に希望する案件を州 議会に提出した。リングル州知事は十二月下旬、二〇〇八〜九会計年度の予算を百五億ドルとして各局に内示した。その中の地方自治体への助成予算を研究し、四人の首長は不足分の要求を十六日の特別州議会で明らかにした。 |
| ハネマン・ホノルル市長は、優先課題としてホノルル市の緊急医療態勢の整備費として、知事案では二百万ドル不足していると追加を要求。次いで緊急時の911以外の番号として 311番号を整備する費用として二百十万ドルを要求。さらにマス・トランジット導入費として〇・五%の消費税増額分の処理費として年間四百万ドルを天引きする州政府に天引きの廃止を要求。 |
| また、ハワイ郡のハリー・キム郡長は、雨量の少ない北コナ地方に貯水設備の整備費として千二百万ドル。老朽化したコナ病院の改修及び新医療器の設備費として八百二十万ドル。 ヒロ病院に心肺治療機器の整備費として七百万ドル。農作物に多大の被害を与えるユキガエル駆除費として二百万ドル。 |
| カウアイ島のバプティステ郡長は、ポウリ・ロードとカパア・バイパスの連結工費として百万ドル。ユキガエルの駆除費として三十万ドルを、マウイ島のタバレス新郡長は、アフ ォーダブル住宅、バイオ代替エネルギーの開発をそれぞれ求めている。その他四人の首長は州全体の共通課題として、高齢者、介護と医療費の対応、住宅問題を中・長期案件として提示した。キム郡長は活火山を抱え、地震の恐怖に直面しているハワイ郡に、地震救済基金を早急に設置して欲しいと強調。余剰歳入から年間一億ドルを積み立てて欲しいと要求した。 |
| <<- このページの先頭に戻る |
| * ハワイ・コンベンション・センター |
| ハワイ州が所有するハワイコンベンションセンター(HCC)は二〇〇七年度内に予約するグループに五〇%の割引と総額五万ドルの無料サービスを提供するという新しい戦略を発表した。HCCとHCCを統括するHVCBはこのほど、ニューオーリンズ市で開かれたMPI世界大会に使節団を送りHCCの予約インセンティブを発表した。コンベンション開催地としてホ ノルルのHCCを売りたい使節団はHCC、HVCBの代表の他に四島代表、プリンス・リゾート・ ハワイ、タートルベイ・リゾートのマーケティング代表ら十人で構成された。 |
| 二千人以上のコンベンションの誘致を計る一行の新しいインセンティブは、レンタル料五〇%引きと五万ドル相当の現地サービス提供が含まれている。二〇〇六年度のHCCの売上は〇五年度より数%の微増にとどまった。借金が払える売上にはほど遠く、大幅な伸び率を期待するインセンティブは高いホテル宿泊料金をカバーするとしている。 |
| MPI世界大会はコンベンションを取り扱うブローカーで組織され、世界に六十八支部があり、 二万一千人の会員を有する。今年度内に予約申し込みをするグループに提供するインセンティブ、ウェブサイト BUSINESSALOHA.COM にアクセスすれば詳細がわかる。 |
| <<- このページの先頭に戻る |
| * セント・フランシス病院が売却 |
| 三千万ドルの借金に苦しむセント・フランシス病院を運営するセント・フランシス・ヘルス ケア・システム・オブ・ハワイは、カンサス州に本社を持つCHA(心肺器専門病院)と地元医師百五十人が所属するハワイ・メディカル・センター(HMC)の合弁会社に売却すると一月十五日発表した。売却価格は六千八百万ドル。リリハとパールシティの二病院施設は「セ ント・フランシス・メディカル・イースト・ウエスト」と改名された。 |
| 新HMCは、二〇〇五年に組織されたハワイ医師グループ(会員百五十名)が五一%の株を所有。 CHAは海外に心肺病院を数施設所有してきたが、ハワイの合弁会社で初めて総合病院となる。従来のセント・フランシス病院はカトリック系教会が七十八年間運営してきた非営利事業だが、HMCは私立病院として営利を目標とする。HMCは二施設をそのまま買い取り、向う五年間で七百〜八百万ドル増資して医療機器と施設の整備を行う。 |
| イースト病院の四百九十三人、ウエスト病院の二百六十一人のスタッフはそのまま仕事を続ける。イーストの年間運営費(経常)は一億二千五百万ドル、ウエストは五千万ドル。初年度からの経常黒字は予想していないが、三年以内に黒字にする予定。七十八年の病院運営に終止符を打ったセント・フランシス・ヘルスケアは、「借金を払い、残った資金で介護付き養老院の施設に重点を置く」と新しい分野に集中すると意気込んでいる。医療費高騰により病院経営は一向に改善されない現状から、同ヘルスケアはサービス業に集中することで、活路を見出そうとしている。 |
| <<- このページの先頭に戻る |
| * ホクレア号、歴史的な遠洋航海に出発 |
| 天候待ちと舵の故障で出航を見合わせていた帆船ホクレア号が一月二十三日午後、ハワイ島の ケアラケクア湾を出航した。今回のホクレア号は、一九七〇年代にハワイからミクロネシアを訪れたホクレア号の乗組員に、昔ながらの原始的航海術、大空の星、南十字星と北極星を軸に方位を決めて航海する技術を教えてくれたマウ・ピアイルグさんに新しい帆船を贈呈するのと、日本の八港を表敬訪問する二つ目の目的がある。 |
| マウさんとミクロネシア諸島の島民に贈呈する新しい帆船は、『アリンガノ・マイス号』と呼ばれ、ハワイ島で去年九月に完成されたもので、これらの計画を推進してきたのはポリネシア 航海協会の初代会長のマイロン・ピンキー・トンプソン氏で、ピンキーさんはホクレア号の初代船長である。十五年前に、ピンキーさんはハワイ王国のカラカウア王が一八八一年に日本を訪れ、密かに明治天皇に謁見したことがあるという史実を知り、いつか、ホクレア号で日本を訪れたいと思っていた。 |
| その念願が実を結び、ハワイと関係があったと思われる日本の八港訪問とマウさんに帆船を贈 呈するというピンキーさんの長年の祈願達成のため、ミクロネシアまで四千四百マイル、その後、北上して日本の沖縄、宇和島、横浜までの二千八百マイルを一挙に航海する計画となった。 ミクロネシアには三月に着き、三月下旬に日本に向け出航、ホクレア号とマイス号には動力船 カマ・ヘレ号が伴走航海する。一行はミクロネシアでは同伴した医師が島民の医療検査を無料でする。贈呈されるマイス号はヤップ島が母港となる。 |
| <<- このページの先頭に戻る |
| 当サイト上にあるリンク先の内容等については、EAST-WEST JOURNALが著作権を有するものではありません。 |
| 当サイト内の記事等は著作権法により保護されています。 弊社の承認なくコピーおよび転用は出来ません。 |
| (C) 2005 EAST-WEST JOURNAL CORP. All Rights Reserved. |