バックナンバー: 2006年 11月  1日
トップ: 世界的にナンキンムシが再発生

その実態、予防対策などを昆虫学者に聞く
 ■ 「退治しないでいると、大繁殖する可能性があります」
    --- ハワイ州衛生局害虫管理部 主任昆虫学者のウィリアム・カノウアー博士
 * 発生件数と場所
 * 再発生の理由
 * 習性と行動
 * 繁殖場所
 * 吸血による体の反応
 * 駆除
 * 予防対策
 * ナンキンムシの一生
 * ノミやダニ
 * ナンキンムシとは?
 * ナンキンムシ蔓延の歴史
 * ハワイの害虫・伝染病の歴史
 * ナンキンムシ発生例 (1)
 * ナンキンムシ発生例 (2)
 
バックナンバー: 2006年 11月  1日
トップ: 世界的にナンキンムシが再発生
   その実態、予防対策などを昆虫学者に聞く
最近ナンキンムシ(トコジラミ)が世界的に再発している。 今年二月二日付のシドニー・ロイター通信によると、オーストラリアでナンキンムシが大発生し、ホテルなどの 観光業界は、年間一億豪ドルの損害を受けていると、ナンキンムシの研究調査をして いるシドニーのウエストミード病院 臨床病理学 医学研究所のステフェン・ドゲッ ト氏が発表した。
 
同氏によると、ナンキンムシは、イギリス、ヨーロッパ大陸、アメリカでも再発しており、オーストラリアでは、過去五十年間ナンキンムシの被害は殆ど無かったが、最近の異常発生は、害虫駆除の基準が変更されたことや、バックパッカーなどの海外 旅行者が増えたこと、ナンキンムシがどういう虫かを知らない人が多く、予防や対処法が知られていないことに起因しているとしている。
 
昨年十二月一日付のニューヨーク・ロイター通信では、スイス人女性がニューヨー クのホテルでナンキンムシに刺され、ホテルを訴えたことを報道している。 日本では、二〇〇四年六月、鳥取県の温泉宿でナンキンムシに刺されて仕事が出来なくなったと訴訟を起こした人に、慰謝料十万円の判決が下されて話題になった。
 
ハワイでもナンキンムシの発生が認められており、観光業に依存するハワイでは、ナンキンムシの発生を水際で抑えることが不可欠である。ハワイ州衛生局害虫管理部の 主任昆虫学者のウィリアム・カノウアー博士にナンキンムシについて聞くと共に、被害者からも話を聞いた。
 
 ■ 「退治しないでいると、大繁殖する可能性があります」
     --- ハワイ州衛生局害虫管理部 主任昆虫学者のウィリアム・カノウアー博士
 * 発生件数と場所
ハワイ州では、十年前までは、殆どナンキンムシの被害はなく、五年くらい前から、年に数件程あるようになりました。 今年になってからハワイ州衛生局が公式に確認したナンキンムシの発生件数は、三十件ですが、ナンキンムシに関する問い合わせは、私が受けただけでも七十件以上あります。
 
ナンキンムシは、伝染病などを媒介する害虫ではないので、発生しても衛生局に通 報する義務はありませんし、実際にナンキンムシの被害に遭っていても、それとは気付かず、通報もしない人もいるので、実際にはもっと多いと思います。 州衛生局 は、害虫被害の通報があれば、現場に出向いて、それがナンキンムシかどうかの確認やアドバイスをすることは出来ますが、公的機関なので、その駆除は、害虫駆除業者を頼むか、当人自身でしてもらわないといけません。
 
ナンキンムシの発生場所は、ワイキキのホテルやコンドミニアム、ノースショアのキャンプ場、ホームレスシェルターなど、特定地域に限らず、オアフ全土に及んで います。ナンキンムシは、不衛生な場所に発生するわけではなく、どこにでも出没 しますから、ハワイではホームレスシェルターから五星の高級ホテル、高級住宅地 にも発生しています。
 
 * 再発生の理由
ナンキンムシが再発生している理由は二つあります。以前は、DDTなどの種々雑多な 害虫に効く殺虫剤を使って害虫駆除をしていましたが、世界的に一九六〇年代から 使用禁止になっています。 DDTが使われていた時代でさえ、DDTに負けず生き延びた ナンキンムシがいて、その生き残り組が生んだ子孫は、強い生命力のある遺伝子を引き継いで繁殖を続けています。
 
今はゴキブリやアリには、それぞれに合った殺虫剤を使っていて、毒餌でおびき寄 せる方法がよく取られています。 ナンキンムシは、人畜の血を吸って生きているので毒餌は効果がなく、繁殖する機会があります。 また、飛行機が発達して、人が簡単に海外に行けるようになったことも原因の一つです。 飛行機の貨物室や空港で、色んな貨物や荷物が寄せ集められ、長時間同じ場所に置かれています。
 
その中にナンキンムシが潜んだ貨物や荷物があれば、他の貨物やカバンに移ってしまうので、持ち主は知らずにそれを家やホテルに持ち帰り、そこで繁殖する可能性があります。 例えば、インドネシアから日本経由でハワイに来る飛行機の荷物の中にナンキンムシがいたとします。 その内の一部は、日本で降りた荷物に付いて日本に上陸し、ハワイにも荷物を介して侵入するかもしれません。
 
次に飛行機は、ロサンゼルス経由でシカゴに行くとしたら、ロサンゼルスやシカゴにも上陸する可能性があります。 そういう風にして旅行者の荷物を介して世界中に 広まった可能性が高いです。 ナンキンムシの侵入したカバンを持ってホテルに着いた旅行者は、部屋に着くと疲れて寝てしまうことが多いです。 その間にナンキンム シもカバンからはい出して、新しい住処に落ち着きます。
 
ナンキンムシは、海外旅行をよくする人が媒介して広まる傾向があるので、ホテルやユースホステル、クルーズ船などの宿泊施設や、旅行をよくする人の家にナンキ ンムシが発生しやすいです。
 
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 * 習性と行動
ナンキンムシは、夜行性なので、なかなか正体を突き止めにくいです。昼間は暗い ベッド下やソファの隙間に隠れていますし、本人も知らずに連れて来ているので、全く気付かない場合が多いです。
 
ナンキンムシがいると分かるのは、大抵刺されてからです。ナンキンムシに血を吸われると、赤く腫れて痒いですから、通常「何かの虫に噛まれた」と分かります。 また、ナンキンムシが沢山いると、肉の腐った匂いとラズベリーの甘い匂いが混ざったような匂いがします。
 
吸血した時に、吸いすぎてシーツなどにポタポタと血痕を残すことが多いですから、 体に虫刺されの跡があり、シーツなどに血痕があれば、ナンキンムシの可能性が高 いです。
 
また、小さくて黒い糞が寝具の縁や家具の隅に付いていることもありますし、ベッドやシーツの折れ目などに隠れているナンキンムシを見付けることもあります。 ナンキンムシは、壁を登ることも出来ますし、天井を歩くことも平気で出来ます。 ナンキンムシは、人の体温や二酸化炭素を察知出来るので、壁をつたい、天井を這い、天井の上から人が寝ている所にポトンと落ちるという芸当も出来ます。
 
ナンキンムシは、夜、人の血を吸うのに都合のいい、寝室のベッドの近くに潜んで いるので、英語では、Bed Bug (ベッド虫) と言います。 世界的に蔓延しているナン キンムシは、一般的なナンキンムシ(Common Bed Bug)と熱帯ナンキンムシ (Tropical Bed Bug) の二種類ありますが、今のところハワイで発生しているのは、 一般的なナンキンムシだけです。
 
ナンキンムシは、吸血する前は、ペタンとした扁平な体をしているので、一ミリ位の隙間があれば簡単にくぐり抜け、隣の部屋にも容易に移り住んでしまいます。 ナンキンムシは、人以外に鳥やコウモリの血を好みます。 アメリカ本土では、養鶏場 にナンキンムシがはびこって問題になることがありますし、ツバメにもナンキンム シが付くことがあります。 鳥やコウモリに付くナンキンムシは、人の血を吸うナン キンムシとは種類が違いますが、そういうナンキンムシも人の血を吸うことがあるので要注意です。
 
 * 繁殖場所
ナンキンムシは世界的に再発しています。 アメリカ本土、カナダ、イギリス、オーストラリア、日本、アジアなどで急増しています。 どちらかと言えば先進国の方が海外旅行をする人が多いので発生率が多いです。
 
開発途上国では、まだ強力な殺虫剤を使っている所もあり、そういう国より、環境に配慮し、農薬などの使用を強く規制した国に多く発生しています。 ナンキンムシは、極寒や酷暑の場所以外なら、どこでも繁殖します。 0度F (約マイナス17度C)以下、または120度F(約49度C)以上の場所でない限り、どこでも生き延びられます。
 
中東の砂漠では、屋外は141度Fくらいありますが、建物の中は、通常エアコンなどがありますから、ナンキンムシは繁殖することが出来ます。 反対に、この傾向 を利用してナンキンムシを殺すには、ナンキンムシが潜んでいる寝具や衣類などを熱湯で洗ったり、冷蔵庫に長時間入れて駆除することが出来ます。
 
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 * 吸血による体の反応
ナンキンムシに刺された時の反応は、随分個人差があります。 初めてナンキンム シに刺されると、あまり腫れずに痒いとも思わない人がいます。 でも、二度目か らは敏感になり、赤く腫れて猛烈に痒い思いをします。 吸血された所は、蚊に刺さ れた跡に似ていますが、それより広範囲に赤く盛り上ったように腫れ、痒みも蚊に刺された時より強いことが多いです。 掻くと腫れが広がるので、出来るだけ掻かない方がいいです。
 
痒みは一週間ほど続きますが、どうしても我慢出来ない場合は、皮膚科に行くか、 薬局で痒み止めの薬を買った方がいいです。 ナンキンムシは、三分から十分程かけて血を吸うので、その間に血液が凝固しないように自分の唾液を人間の体に入れながらゆっくりと吸います。 その唾液が痒みや腫れの原因になります。 ナンキンム シに刺されると猛烈に痒いですが、蚊やノミ、ダニのように人間に病気を媒介することはありません。
 
 * 駆除
ナンキンムシが発生した場合、ナンキンムシの潜んでいそうなベッドの下やナイト テーブル、ソファ、カーテン、椅子、壁に掛けてある絵や写真などの裏を徹底的に掃除機をかけてキレイにします。 シーツや枕カバーなどの寝具、ソファのカバー、衣類は、お湯で洗うかドライクリーニングに出します。
 
ナンキンムシの卵は白く、長さ二ミリ位で肉眼では非常に見にくいので見逃しやすいです。 見逃してしまうと二、三週間で卵が孵るので、そのくらいの時期にもう一度丁寧に掃除機をかけた方がいいです。
 
ナンキンムシが沢山いそうな場合は、害虫駆除業者を頼んだ方がいいですが、少ないと思われる場合は、ナンキンムシに効く殺虫剤が市販されているので、それをまんべんなく吹き付けます。 一度で退治出来ない場合は、殺虫剤の吹き付けを何度も繰り返した方がいいです。
 
 * 予防対策
ナンキンムシは、主に旅行カバンや中古のベッドやソファなどを介して移動したり、増えたりします。 中古の家具を買う場合は、ナンキンムシが住み付いていないかよく 調べてから買った方がいいです。
 
旅行から帰った場合は、カバンをすぐ家に入れず、黒いビニール袋に入れて、日の当る所に六時間以上置いてから家に入れた方がいいです。衣類は熱湯で洗い、高温の乾燥機で乾かすか、ドライクリーニングに出すと安心です。 また、ベッドの足の 部分にオイルを塗ると、ナンキンムシは足が滑って登れないので、寄せ付けるのを防ぐことが出来ます。
 
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 * ナンキンムシの一生
ナンキンムシの卵は、六日から十七日で孵り、若虫になります。 若虫から成虫になるまでには五週間から八週間かかり、成虫の寿命は一年くらいです。 成虫は焦げ茶色で、体長五ミリくらい。 血を吸う前はペタンとした扁平な体ですが、血を吸うと 風船のように膨れ上がり、リンゴの種に似た体になります。
 
若虫は、成虫を小型にした体形をしていますが、半透明の黄色です。 若虫も成虫と同じように吸血し、吸血すると、体の色は血の色に変わります。 ナンキンムシは、吸血すると暫くはじっとしていますが、数日後にまた吸血する人を求めて動き出します。 ナンキンムシは生命力が強く、一度充分に血を吸うと数か月から一年ほど吸血しなくても生き延びられます。
 
メスは、卵を一度に二、三個ずつ生み、生涯には、二百個から五百個の卵を生みます。 ナンキンムシの存在を確認しても、退治しないでいると、大繁殖する可能性があります。
 
 * ノミやダニ
ノミやダニも確かにハワイにいて、ごくたまに通報もありますが、件数的には取り立てて問題にするほどではありません。 でも、人間に病気を媒介するという点で、ノミやダニは注意を要します。 ネコに付くノミは、発疹チフスを人間に媒介しますし、ネズミに付くノミは、ペストなどを媒介することがあります。
 
ノミは、ノミ対策をしていないペットや野良ネコが、家に入ったり人に近付くことにより、人の血を吸うことがあります。 アメリカ本土には、ライム病 (Lyme Disease)や野兎病(やとびょう / Tularemia)などを媒介するダニがいますが、今のところハワイには、人間に病気を媒介するダニはいません。
 
通常、吸血された時に一番痒いと感じるのは、ナンキンムシで、ダニ、ノミの順に続きます。 ダニは、ノミに比べて広範囲に腫れることが多いですが、吸血による体 の反応は、かなり個人差があります。 ノミやダニは、病気を媒介する点で注意を要 しますが、発生件数が少なく、増加傾向もありません。 ノミやダニを媒介する動物に近寄らないことで、吸血されるのを防ぐことができます。
 
ナンキンムシは、人間に病気を媒介しませんが、最近世界的に急増していますし、動物を介さずに広がり、高級リゾートのような清潔な場所にもはびこります。今の 内に対処しておかないと益々増えるので、世界的に問題になっています。
州衛生局害虫管理部 / Department of Health Vector Control Branch   電話: 483-2535
 
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 * ナンキンムシとは?
英語名: Common Bed Bug
学名: Cimex Lectularius
体長: 成虫は5mmから6mm。 若虫はそれより小さい。 
色: 成虫はコーラのような焦茶色。 若虫は黄色。吸血すると血の色になる。
特徴: 夜行性で昼間はベッドやソファなどの隙間の暗い所に隠れている。 夜、人畜の血を吸血するが、人間に病気は媒介しない。 羽根がないので飛ばない。 カバンや荷物、中古の寝具、家具などを介して遠隔地まで伝播する。
寿命: 1年前後。 一度充分に吸血すると数か月から1年近く吸血しなくても生き延びられる。
 
 * ナンキンムシ蔓延の歴史
ナンキンムシの原産地は中東といわれ、世界的にみても、軍隊や引っ越しの家財道具と共に船で遠隔地に運ばれた。 イギリスにナンキンムシを初めて持ち込んだのは、ローマのジュリアス・シーザーの軍隊で、紀元前54年から55年頃のことだったと推測されている。 しかし、ヨーロッパに蔓延したのは16世紀頃だと言われている。
 
日本では、文久年間にオランダから買い入れた古船から上陸したナンキンムシが最初だと言われているが、問題になり始めたのは、明治10年(1877年)、西南の役の時、北九州小倉の兵舎で発生し、明治13年には大阪の連隊、明治15年には東京と名古屋の兵舎に蔓延した。
 
参考文献:
 ・ 「都市害虫百科」松崎佐和子・武衛和雄共著、朝倉書店発行
 ・ 「原色図鑑・衛生害虫と衣食住の害虫」安富和男・梅谷献二共著、全国農村教育協会発行
 
 * ハワイの害虫・伝染病の歴史
 ・1826年: ハワイに初めて夜活動するイエ蚊が発生
 ・1892年から1897年の間: 昼間活動するヤブ蚊が発生
 ・1911年: ネッタイシマ蚊が発生し、ハワイで初めて黄熱病が発病
 ・1893年: 蚊に媒介される熱帯伝染病のデング熱が発病
 ・1903年: 30000人がデング熱にかかる
 ・1912年: デング熱が再発し、1915年まで続く
 ・1944年: デング熱がまた再発したが、以後なくなる
 ・1899年: チャイナタウンにネズミに媒介されるペストが発病
 
 * ナンキンムシ発生例 (1)
     --- 某ホテルの設備管理者
今年になってから、ホテルの数室にナンキンムシが発生したので、州衛生局に電話 したところ、「衛生局の職員は問題の虫が何かを認定することは出来ますが、民間企業に対する害虫駆除は出来ないので、民間の害虫駆除業者に依頼して下さい」と言うので、害虫駆除業者を頼んで、ホテル全体を駆除してもらいました。 それでナンキンムシを根絶したはずですが、やはりお客様相手の観光業ですから悪い評判がたったら大変です。 万全を尽くすために、問題のある部屋を全て改装し、家具も全て新しいものに代えました。 以後定期的に害虫駆除業者に害虫駆除をしてもらっていますし、その後ナンキンムシは発生していません。
 
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 * ナンキンムシ発生例 (2)
     --- ワイキキのコンドミニアム所有者のAさん
昨年秋に、ワイキキの某コンドミニアムをバケーションハウスと投資目的のために購入しました。 本土に住居があり、昨年暮に数週間ほど滞在した後、不動産業者を介して何人かの長期滞在者に随時その場所を貸していました。 7月中旬にハワイに訪れ、自分自身がそのコンドに滞在したのですが、ある朝起きたら、足に虫刺されのような跡が、列をなして数か所あり、無性に痒いので、掻くと広がり、赤く腫れ 上がったようになったので、蚊ではないと思いました。
 
コンドミニアムの管理事務所に状況を知らせると、そのビルでは既に何軒かナンキンムシの被害があり、害虫駆除業者を依頼したり、自分自身で駆除した前例がある ということでした。 州衛生局に電話すると、「シーツやソファに血の跡や黒い糞が付いてないですか?」と尋ねられ、調べると、ソファのクッションの隙間やシーツに血の跡があり、ナンキンムシだと分かりましたが実際にナンキンムシを見付けることは出来ませんでした。
 
指示通りに、衣類やシーツ、ソファのカバーなど、全てを熱湯で洗い、高温のドラ イアーで乾かしました。 掃除機をかけて部屋を入念に掃除し、ナンキンムシに効く殺虫剤とシリカパウダーを買い、シリカパウダーをソファのクッションの下や隙間に撒き、ナンキンムシが居そうな場所には殺虫剤を吹き付けました。
 
その後、痒みは4、5日続き、次第に痒みも治まりましたが、やや黒ずんだような跡が2週間ほどありました。 実際にナンキンムシを見ていないので、殺虫剤で死んだと思いました。 でも、初めに吸血されてから20日後くらいに、また同じような跡が体にあり、前回のように衣類やシーツなど全てを熱湯で洗って乾かし、殺虫剤を吹き付けました。
 
前回旅行カバンに掃除機をかけ忘れ、しかもナンキンムシ発生後に、そのカバンを何日も車に乗せたことがあったので、念のために、車やカバンにも入念に掃除機をかけ、殺虫剤を吹き付けました。 最初の発生当時から、ナンキンムシに対してかな り神経質になり、床や壁に小さな黒いものを見つけると、「ナンキンムシではないか?」と思い、あたりを入念に見るようになったり、気になって夜何度も起きるようになりましたが、ナンキンムシの正体を見ることはありませんでした。
 
それから暫くして、夜中に起きて電気を付けると、壁をよじ登っているナンキンムシを見付けました。 殺虫剤のせいか、やや弱っているようで動きも鈍くノロノロと しているので、側にあったゴムゾウリで叩き潰しました。 二度の殺虫剤の噴射で全て死んだと思っていたのですが、まだしぶとく生きているようなので、衣類やシーツなどの三度目の熱湯洗浄と高温乾燥をし、殺虫剤も吹き付けました。 殺虫剤の匂いはかなり強く、スプレーする度に暫く家を空けないと我慢が出来ません。
 
私は頻繁に旅をしますし、購入したコンドミニアムは、以前も長期滞在者に随時貸 していたので、一体どのようにナンキンムシが侵入したのか分かりません。 隣のユ ニットも、昨年からナンキンムシの被害に遭っているそうですし、同じ階の別のユ ニットでも被害に遭っているようなので、この階で繁殖しているのかもしれません。  別の被害者も、初めは自分で駆除していたようですが、しつこいので結局害虫駆除 業者を依頼して根絶したと言っています。
 
私も三度目の殺虫剤での駆除後からは、吸血されることもなく、ナンキンムシも見ていないので、これでナンキンムシを退治出来たと思いたいですが、隣からラナイ を経由していくらでも侵入して来そうなので、正直言ってまだ不安な気持ちです。 このビル全体を害虫駆除業者に駆除してもらわないと根絶出来ない気がしています。 でも、ナンキンムシは、しつこくて厄介ですが、痒いだけで病気を移すことはないというので、あまり神経質にならないようにしています。
 
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