バックナンバー: 2006年 3月 15日
● トップ: 転換期! 日本人観光客誘致へのアプローチ法
             大衆化から一段グレードアップへ

  * 安売りをするハワイは終わったと思っています
     --- ハワイ州観光局 エグゼクティブ・ディレクター  一倉 隆さん
  * 早めの予約をすすめていきたい
    --- オアフ観光局、日本/アジア地区 マーケティング営業部長 ミツエ・ヴァーレイさん
  * ジョイントベンチャーや投資ファンドの投資が増加
    ---- 「より素敵なハワイ、一段上のハワイ」をめざすべきだ  K・T氏 (旅行代理店関係者)
● ハワイは今
 * ヒルトンカリアタワーのカビをめぐる集団訴訟で和解 ---
   宿泊者(2002年6月14日 〜 同年7月23日)に賠償請求用紙配布中
 * ヒロ・ハッティ本店 --- ロイヤル・ハワイアン・ショッピングセンターに2007年夏オープン予定
 * ホノルル少年合唱団資金難で解散?
 * カピオラニ ショッピングプラザも収納庫ビルに --- 不況知らない賃貸収納庫業界
 * 会計年度の、市予算案提出 --- 一般10 %、公共32%増加
 * ワイマナロ・ゴミ埋立地15年延長提示を表明 --- ハネマン市長が爆弾宣言
 * 「タートル・ベイ」の リゾート総合開発 --- オークトリーキャピタル社が20年計画を発表
 * 州の税収入9.5%に上方修正 --- 今会計年度総歳入は6億2400万ドル?
 * 「ダイエーUSA・インク」が2月24日付で、「ドンキホーテUSA社」の所有へ ---
   運営体制は変わらず、と発表
 * 代替エネルギー「メタノール」4月2日からガソリンに混入 --- 代替エネルギーによるメリット薄?
● NEWS LETTER FROM ハワイ州知事 リンダ・リングル
バックナンバー: 2006年 3月 15日
● トップ: 転換期! 日本人観光客誘致へのアプローチ法
             大衆化から一段グレードアップへ
昨年は百五十二万人の日本人観光客がハワイを訪れた。 年々観光客数は増えているものの、一方で
「ホテルが取れない」「飛行機の席がない」といった不安材料も聞く。 では今後、日本人観光客の動向は
どのようになっていくのだろうか。 専門家に変わりゆく日本人のハワイ観光を聞いた。
まずは日本で配布しているハワイ州観光局が発行する小雑誌の文章から見ていきたい。
  * 好調ゆえに需要に追いつかず
二〇〇五年、ハワイへの日本人観光客数は順調に数を伸ばし、前年を上回 った。 一九九七年の二百二
十二万人をピークに、二〇〇一年のテロでさら に加速した減少傾向は、三年を底にして上向き傾向に転じ
ている。
 
ただし、需要が必ずしも数字に結びついているわけではない。 申し込みがあっても航空座席が取れない、
客室が取れないといった状況が多く見られた。 需要が集中する時期、航空座席及び客室の供給が需要
に追いつかず、旅行客数が頭打ちになっているのが現状だ。
 
こうした事態の一因には、好景気及びハワイ人気によるアメリカ本土からの 旅行者増がある。 アメリカから
の旅行者数は好調に推移、五年八月には、前年比一〇・九%増の四十七万八百五十九人がハワイを
訪れた。 これに連動して、ホテルの客室稼働率も好調を維持、五年一月から七月の数字で前年比プラス
三・二%の八二・三%。 オアフ島に限ってみてみれば、八五・四%に上がっている。
 
  * 早期予約と滞在日数増を目指す
ハワイが抱える課題に触れる前に、まず日本人旅行者の旅行形態の特徴を改めて見直しておきたい。
日本人旅行者の一日当たりの消費額は、アメリカ本土からの旅行者に比べ、格段に高い。 五年十月ま
での一年間の数字で見ると、アメリカ東部が百四十八・九ドル、アメリカ西部が百七十七・三ドル、カナダ
が百二十七・五ドルであるのに対し、日本人は二百四十五ドルと、全体の平均値百七十・六ドルと比べて
も、一日約七十四ドルも多く消費していることになる。
 
ただし、単価に大きく影響する滞在日数については、アメリカ本土からの旅 行者に比べ、圧倒的に短い。
同じく五年十月までの一年間で見てみると、ア メリカ西部からの旅行者が九・四六日、アメリカ東部が十・
二九日、カナダが十二・九九日となっているのに対し、日本人旅行の場合は、前年に比べて マイナス一・
七%の五・七一日。こうしたことから、一人当たりの旅行単価 にすると、日本人旅行者は約千三百九十
九・九ドルと、他のエリアからの旅行者を下回っている。
 
予約に関する行動についてもアメリカ本土からの旅行者との違いが顕著だ。 アメリカやカナダからの旅行者
に比べ、日本人旅行者の旅行の決定時期は明らかに違い、休暇取得の決定、旅先の決定、さらには旅
行チケットの購入、宿泊施設の予約、ツアー購入いずれにおいても、半年以上前に決めるアメリカ本土から
の旅行者に比べて、日本人旅行者の場合は、一か月以内の間際に決定する人の多さが目立っている。
 
  * 課題はローシーズンへの誘導
このような状況下、日本からの送客を伸ばし、業界の収益を上げるためにするべきこと、それは需要をなら
すことである。 具体的にいえば、需要の取り こぼしをなくすために、ローシーズンへの需要喚起またはハ
イシーズンから ローシーズンへのシフトを促進することだろう。 四年、五年の日本人旅行者 の推移をグラ
フで見てみると、ローシーズンに当たるのは、二月、四月、九月から十一月当たり、この時期の需要喚起
を計るためには、より目的性の高 いツアーの提案が必要となる。
 
また、この時期ハワイでは様々なイベントが開催される。こうしたイベント への参加促進も大いに活用でき
るはずだ。 さらにアメリカ本土からの旅行者 に比べ、概して予約の遅い日本市場に対し、早期予約を促
すことも必要だろう。 航空座席や客室の確保を考えると、必要なコンベンションの開催や、ア メリカ本土の
旅行者の動向などにも常に注意を払っておきたい。
 
  * 次世代シニアとウエディング取り込みを
ローシーズンへのシフトや早期予約といった誘導を考えた時、是非注目した いターゲットがシニアと、ウエデ
ィングを伴うハネムーナーだ。 休暇の日程気にしなくても良いリタイア層であれば、ローシーズンへの誘導が
他の層に比べて容易と考えられる。好奇心旺盛なシニア層には、目的性の高いツアーの提案も有効だろう。
七から十一年にかけて約三百九十万人の団塊の世代がリタイアを迎えると言われているが、現在のシニア
より、さらにアクティブといわれるこの世代に、自由な発想でハワイを楽しんでもらう旅行商品が提供できれば
、様々な可能性が広がるはずだ。 歴史、文化、ハイキングをハジメとしたスポーツやアクティビティーなどシニ
ア定番の旅行は勿論のこと、 イベント参加も含め、ハワイの新たな楽しみ方を積極的に提案していきたい。
 
ハネムーナーは、一般の旅行者よりも概して旅行時期の決定が早い。 親族、友人達を同伴でのウエディン
グを伴う場合、さらにその動向は強まる。 この二つの層をターゲットにするには、更なるメリットがある。 それ
は、旅行単位のアップが見込めることだ。 五年九月単月で日本人旅行者の消費額がアップしたが、これは
、旅行者の旅行単価の高いウエディング&ハネムーナーの層が集中したためと見られている。
 
ウエディング需要に関する数字を見てみると、四年の数字で平均同行者数は 十・四人。 消費額の高いウ
エディング及びハネムーンの客層は、市場活性化のためにも、はずせないターゲットになることは明らかだ
ろう。 五年一から十月の類型では、ハネムーンの対前年度比一九・六%の十八万三百九十三人、挙式
は七万七千五百九十五人を記録しており、今後の動向にも期待したい。 一方シニアは金銭的に余裕が
ある層ということだけではなく、時間的な余裕を持つそうでもあることから、滞在日数の伸びに貢献してくれる
可能性が考えられる。
 
  * 豊富な話題を追い風に
一方、六年以降のハワイには、プラス需要も数多くそろっている。ワイキキ では、総額四億六千万ドルをか
けた大規模再開発プロジェクト(ワイキキ・ ビーチ・ウォーク)が勧められているほか、従来のショッピングセン
ターや複数のホテルで、改装工事が進行中、ワイキキ以外にもオアフ第二の都市といわれているカポレイや
カカアコ・ウォーターフロントの開発も進められていることだ。 さらに七年には、オアフ島、マウイ島、カウアイ島
、ビッグアイランドを結ぶ(スーパーフェリー)の就航も予定され、(定番)のハワイから(新生ハワイ)への変化
をとげている。
  
長らく新しいトピックを渇望していた感のある旅行業界にとっては、願ってもない状況だろう。ワイキキを中心と
したホテルの改装によって、客層がアップグレードすれば、ツアー単位のアップ、ひいてはツアー自体のアップ
グレードも図れるだろう。 こうした追い風に乗って、需要を効率よく取り込み、この機会にハワイをより収益
率の高いディスティネーションへとシフトしていくことが求められる。
 
ハワイ州観光局「ハワイ・セールス&プランニングガイド2006より」
 * 安売りをするハワイは終わったと思っています
   ハワイ州観光局 エグゼクティブ・ディレクター  一倉 隆さん
ハワイについての日本の人たちの関心は高いです。昨年の十二月はホノルルマラソンが好調でしたし、他に
も大きなコンベンションがあり、日本から沢 山の方が出席されました。 ハワイの場合、医療関係のコンベン
ションも多く あり、日本からも関心が高いので期待できるといわれています。 しかし去年 は、アメリカをター
ゲットにしたコンベンションが沢山ありましたので、その時期お部屋が取れないということは確かにありました。
 
二〇〇五年はチャレンジでしたが、今年はより以上にチャレンジになると考 えています。定期便の座席数を
見てみましても、昨年の座席数より約一〇%落ちます。 ですからその中で「いかに多くの方に来ていただく
か」ということが課題となります。 ただ到着人数だけがターゲットではありません。 例えば日本からいらっしゃ
る方は年間百五十万人、その内の約五十万人、三分の一がハネムーンやウエディングでいらっしゃる方たち
です。 彼らは他の日本人の方々に比べて、消費額が高くなっています。 最終的には、ハワイにお金を落とし
てくださる方々が沢山いらしていただくようにすることが大切であり、そのためにもハワイのブランドイメージを
上げていくことが必須です。
 
私共は安売りをするハワイという時代は終わったと思っています。 福岡、大阪など西日本では安売りが見受
けられましたが、安売りをしていると利益が出ません。 昨年日本航空さんでは、席の稼働率が福岡―ホノル
ル線では八〇%を超えているにもかかわらず、利益が出ないということがありました。 勿論燃料費の高騰など
もありますが、お客様はいるのに利益が出ないというのは問題です。 ホテルについては、外装はあまり変わっ
ていませんが、プリンスホテルにしろ、アラモアナホテルにしろ、客室がきれいになり当然単価も上がっていま
す。 それを含めて安売りをしては困るという風に考えています。
 
今後はスケルトンと言って飛行機とホテルだけという形から、テーマ性のあるハワイを推し進めていくことにな
ると思います。 フラダンスだけでも、日本に三十万人から四十万人のファンがいるといわれています。 他には
キルティング、ウクレレ、トレッキングなど、違ったハワイの過ごし方を認識していただきたいと思っています。
 
ハワイ州観光局として、今年は三年目です。 今後も教えていただくことが沢山あると思いますが、そうしたこと
を踏まえて、より地元の方とのコミュニケー ションを深くしていきたいと思っています。 またよりグレードの高い
ハワイを皆様に感じていただくためにも、サービスの向上ということも、考えていかなければなりません。 去年
の春にHTAとの共催でホスピタリティ・セミナーを 行いました。
 
空港でのイミグレーションの問題もありますし、ホテルのチェックインの際にもいやな思いをされたというお客様
がいらっしゃいました。 お客様の中にはアロハスピリットを期待されていらっしゃる方も多く、第一印象の空港
やホテルでいやな思いをされたら、その後の旅行自体がいやな思い出になってしまいます。 こうしたことにも
注意を喚起していきたいと思っています。 ホスピタリティに関して、ワークショップを開催しようという意見も出て
います。
 
今年は人数を延ばすというよりも、経済効果として、時間とお金をかけてくる価値のあるディスティネーションで
あることを理解していただこうと思っていますし、そうしたマーケティングの成果が数字になって現れてくれればい
いと思っています。
 
 * 早めの予約をすすめていきたい
   オアフ観光局 日本/アジア地区 マーケティング営業部長 ミツエ・ヴァーレイさん
その月によって少しアップダウンはありましたが、平均してゼロから〇・二% アップという月が多かったと思いま
す。 一昨年が百四十八万人、昨年が百五十二万人でした。ロマンス系ウエディングの方が増える五月か
ら六月、九月から十月が良かったです。 インセンティブも伸び始めましたが、ハイシーズン中の米本土から
のコンベンションが多かったので、お部屋を時期的にずらさなければならないこともありました。 でもいい意味
でショルダーシーズンの下がりはありませんでした。
 
アメリカのマーケットと比べて見ますと、アメリカの場合は前年に比べグラフ が平衡して上に伸びています。 
日本の場合は三連休やある一定の休日などに集中しているのが特徴で、ぐーんと上がったりガクッと下がっ
たりします。 それでも平均してみると、まずまず上がるだろうという予測はつきました。 数年前から日本では
「一週間前に予約しても、ハワイに行かれます」というようなキャンペーンができたり、価格競争などもありま
した。 こうしたトレンドはすぐには変えられません。 七・八年前までは、予約は一年前というような長期の予
約が多かったのですが、トレンドと共に予約時期も短くなりました。
 
これは他のアジアのディスティネーションもそうした傾向にありましたので、 それに対抗するために短くなったと
いうこともあります。 韓国・台湾・グアム などは、そうした売込みがとても強いです。旅行者も旅行慣れして
きて、間際 ブッキングなどの形態も、旅行会社の中に入ってきました。 これが定着してしまうと、「今度は
取れないから早めにブッキングを...」といっても、そうした 傾向に変わるまでに時間がかかります。
 
その難しさを日本の旅行会社さんは感じていて、どんなにホテル側や飛行機会 社が「早めの予約を」といって
も、日本の旅行のシステムがそうなっていますから、それを浸透させるにはもう少し時間がかかるでしょう。 で
もホテルの部屋が取れないですとか、飛行機の席がないということをネガティブに伝えるのではなく、実際にそ
うしたことが起きているにしても、コミュニケーションをとっていけば、ポジティブなニュースに変えられると思いま
す。 「ホテルが取れない」ということをニュースにするのではなく、「それならばどういったことをマーケティングに
していかれるか」という風に考え、いい企画を立てていくことが大切です。 「ハワイは今人気が高くなっていま
すので、早め早めに予約されるほうがいいですよ」というポジティブな言い方です。 飛行機の席が増えるという
見込みも現在の所ありませんし、旅行料金も上がることが予想されます。
 
日本の旅行者さんは、とても情報をチェックします。日本のマーケットトレン ドは、その人の年齢層やライフスタ
イルにターゲットを絞った戦略が中心です。 例えば日本では女性専用のコンビニエンスストアが誕生していま
す。 これは旅行商品も同じで、「ロマンスならロマンス」「女性同士の旅」「家族の旅」という形が多いです。
 
また「海外旅行が大好き、旅行中は色々な体験がしたい」という体験型の旅行者を、私共は「アビットトラ
ベラー」と呼んでいますが、彼らが現在のターゲ ットです。ハワイが一番フォーカスしたいビジター層は、「ハワイ
に来てくれて、ハワイのプロダクトを色々体験してくれる人」「ショッピング・アトラクションにしても、島をぐるっと回
ってアクティブに体験しようという探究心のある旅行者」がハワイに向いていると思います。
 
そうした方々にハワイを売り込んでいくためにはどうしたらいいか。 それには 商品開発や今までにないもの、現
地のプロダクトのカスタマーサービスなど作 り上げて、それを日本の旅行会社やお客様に伝える必要がありま
す。 「このシーズンに来たら、こんなことができるよ。このシーズンに来たら、こんなイベ ントに参加できるよ」とい
った色々なアイデアが必要になってきます。
 
今まではホテルと飛行機だけをミックスしたスケルトンと呼ばれるツアーが中 心でしたが、商品開発も、初心に
戻り「このパッケージにこれとこれを組み込んで、いいパッケージ」にした場合、多少値段は高くても旅行者は買
ってくれるという「価値のある商品」を出していかなければなりません。 私達はそのコ ンテンツやアイデアを現地
のビジネスパートナーとも話し、アイデアを共有していくことが大切だと思っています。
 
特にオアフ島は、ネイチャー、体験物、カルチャー物、アトラクションも安全 でありながら海・陸・空のものが体
験できます。 何回来ても新しい体験ができ るというという場所は他にありませんし、これほど地元の人と交流
のできるイベントの多いディスティネーションはありません。 毎月スポーツ・カルチャー・ボランティアにしろ、来
たら必ず何かに参加できるイベント、アクティビティーが豊富です。 ただ来てもらうだけでなく、本当にハワイを
感じてもらえるものを企画に出していく必要があります。 ですから現地側のコミュニケーションもとても大切です。
 
ハワイにいると、日本人観光客は六〇%近くがリピーターですから、リピータ ーが多く感じますが、日本でプロ
モーションをしていますと、まだまだ初めて という方も沢山いることを感じます。 ディスティネーションとしては、
一度訪れるとリピーターになる確率の高い所です。 ですから他の観光地ではなく、い かに最初にハワイに来
てもらうかということが、大切になってきます。 リピー ターの方というのは、殆ど大きな空港のある関東・関西圏
に絞られています。
 
「ハワイはどんな所」というイメージはあっても、行った事のない人というの は、地方の方を中心に沢山います。 
北信越や中部は大きなポテンシャルを持っています。 ハワイは圧倒的に日本人に知られているブランドですが
、一方で全海外旅行人口の一%に過ぎません。 それだけ競争相手が増え、海外旅行慣れした旅行者が
増えています。 ですからハワイのことだけを見るのではなく、他のディスティネーションが日本マーケットにどの
ようなアプローチをしているかということを知るのも大切です。 そして企画力のあるパッケージを提供していきた
いと思っています。
 
 * 「より素敵なハワイ、一段上のハワイ」をめざすべきだ
   K・T氏  (旅行代理店関係者)
現在の現象を一言で言いますと、「ハワイ旅行の大衆化の終焉」ということになります。 目先だけにとらわれ
れば、「ホテルが足りない、飛行機の席がない」 と嘆く要因が目に付きますが、実際のハワイへの経済効果は
良い方向に進んでいるのです。その理由をお話しましょう。
 
戦前のハワイというリゾート地は、ホテルも少なく、一部の富裕層だけしか来 ることができませんでした。 お金
持ちが召使を連れてやってくるという時代です。 それが戦後、飛行機の大型化に伴い、大衆化が進みました。
勿論今でもハワイは憧れのディスティネーションですが、一方で「誰にでも来られるハワイ」が定着していき、年
間の観光客数も増えていきました。
 
しかし二〇〇一年のテロは、ハワイにも大きな打撃を与えました。 観光客が来ない時期が続いたのです。 ホ
テル側は少しでもお客を確保したいと、宿泊料金を下げるしかありませんでした。 ワイキキの場合はアウトリガ
ーホテル系が供給量の三分の一を占め、このホテルの料金に他のホテルもあわせるしかないのですが、表向き
は高い料金でも、インターネットなどでは三十ドルから六十ド ルで泊まる事のできる部屋がいくつもあったのです。
三十ドルの部屋と二百四 十ドルの部屋で、人件費・サービスが八倍になるかというとそうではありません。 三十
ドルの部屋でも、それなりに人件費はかかってしまいます。 これでは利益が上がりません。
 
そこでホテル側は、部屋の値段を上げる手立てを模索し始めました。 部屋の値段を上げるには、二つの方法が
あります。 一つはホテルをリノベーションして部屋の価値を高めること。 そしてもう一つは、供給を減らすことです
。 そこで影響力の大きいアウトリガー系ホテルが、まずホテルのタイムシェア化を打ち出しました。 プライスリー
ダーであるアウトリガーが部屋を値上げしましたので、他のホテルもそれを真似、改装・値上げを始めました。 今
までにも三割料金は上がっていますが、今後もっと部屋の料金は上がっていくでしょう。
 
タイムシェアを見てみましょう。この制度を利用する人たちは、リタイア組な どお金を持っている人たちです。 ハワ
イは人を惹きつけてやまない気候やアロハスピリットなど、魅力が沢山あります。 日本の人たちにとっても憧れで
すが、メインランドの人たちのハワイに対する憧れは、想像以上のものです。 ニューヨークでマカデミアンナッツの
箱を持っていたら、何人もの人に「ハワイに行って来たのかい」と声をかけられ羨ましがられるでしょう。 そうした場
所ですから、人々は何かハワイとの係わり合いを持っていたいのです。 何か権利を持っていたい、そうした人にと
ってタイムシェアはうってつけなのです。
 
日本に目を向けてみると、日本ではマーケットが大衆化しすぎました。 グアムやサイパン、アジアのディスティネ
ーションとの競争の中で、あまりにも手軽に行かれるハワイのイメージがついてしまいましたが、実際はこうしたほ
かのディスティネーションとハワイとでは、同じ土俵で戦うことではないのです。 ですから今の状況は「より素敵な
ハワイ・一段上のハワイ」を目指すためのプロセスなのです。 ホテルだけでなく、飛行機会社も供給量が減って
います。 JALさんなども、以前は一日に二十二便も飛ばしていたものが、現在は十七便です。 今後座席数
が増える予定はありません。 以前は空席が目立った飛行機も、今はいつ乗っても一杯です。 今後五万、六
万円で行かれたハワイ旅行が、十万円以上となるグレードの上がったものになります。
 
観光というビジネスは、来てもらっても、お金を使ってもらわなくては成り立 ちません。 今後は高い旅費を払い、
ハワイでもお金を使ってくれる観光客が増えてきます。 それに伴いワイキキの様子も変わってきます。 安いホテ
ルに長期に泊まる観光客は時間がありますから、色々な店を見て回ります。 でもお金を使ってきた人たちは、ど
うしても素敵なお店、外観のしゃれている店から入ります。 ですから自分の店に投資のできる、グレードの高い店
しか流行らなくなるでしょう。 またお客のレベルが上がりますから、レストランでも今までの味とサービスでいいの
かという問題が出て、店側のレベルも上がっていきます。 そうしたことからも、個人の小さな店、あまり内装などに
お金をかけられない店は、淘汰されていくかもしれません。
 
街が発展していくとは、資本が投下されることです。 今ハワイには本土から日本から、投資が集まっています。 
ワイキキの端からカカアコまでで、五千億円の投資が見込まれています。 ハワイに住んでいる私達だって、ワイ
キキの街並みが変わっていくことを実感できると思います。
 
日本からの投資も多いですよ。 私はバブル時代の七割に達していると思います。 昔は失敗しましたが、今回は
投資の顔ぶれが変わっています。 世代の違う人たちが、投資を始めているので前と同じ失敗を繰り返すことは
ないと思っています。 なぜそんなに投資が多いかと言いますと、日本人にとってハワイにビジネスを持っていると
いうことは、金銭的な事以外にもメリットがあるのです。 広告効果・プライドなど、日本の会社がアメリカの中部に
支店を持っていても羨ましがられませんが、ハワイに支店があれば、「ほう、ハワイですか」ということになります。
ここに価値があるのです。
 
私は長年、日本人観光客にアンケートをとってきましたが、一般に旅行費用と旅行中に使うお金は比例していま
す。 安い旅行をしている人が、沢山のお金を使うという形は余りありません。 そうしたことを踏まえると、今後旅
行費用が高くなるにつれ、使うお金も増えていくでしょう。 こうした全てのことが、ハワイの高級リゾート化への道を
歩ませています。 あと数年するとハワイの町並みも随分変わるでしょう。
 
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● ハワイは今
   * ヒルトンカリアタワーのカビをめぐる集団訴訟で和解 ---
      宿泊者(2002年6月14日 〜 同年7月23日)に賠償請求用紙配布中
   * ヒロ・ハッティ本店 --- ロイヤル・ハワイアン・ショッピングセンターに2007年夏オープン予定
   * ホノルル少年合唱団資金難で解散?
   * カピオラニ ショッピングプラザも収納庫ビルに --- 不況知らない賃貸収納庫業界
   * 会計年度の、市予算案提出 --- 一般10 %、公共32%増加
   * ワイマナロ・ゴミ埋立地15年延長提示を表明 --- ハネマン市長が爆弾宣言
   * 「タートル・ベイ」の リゾート総合開発 --- オークトリーキャピタル社が20年計画を発表
   * 州の税収入9.5%に上方修正 --- 今会計年度総歳入は6億2400万ドル?
   * 「ダイエーUSA・インク」が2月24日付で、「ドンキホーテUSA社」の所有へ ---
      運営体制は変わらず、と発表
   * 代替エネルギー「メタノール」4月2日からガソリンに混入 --- 代替エネルギーによるメリット薄?
ヒルトンカリアタワーのカビをめぐる集団訴訟で和解 ---
    宿泊者(2002年6月14日 〜 同年7月23日)に賠償請求用紙配布中
二〇〇二年の夏、ワイキキのヒルトン・ハワイアン・ビレッジの新タワー、カリアタワーで発生したカビ事件で、
ヒルトンホテルに対する集団訴訟において和解案の予備承認が成立したため、六月十四日から七月二十三日
の間に宿泊した宿泊者(部屋代を支払った人のみ)は、賠償請求が出来る。 申請した宿泊者は、一泊あたり現
金五十USドル、または百五十USドル相当のホテル商品券を受け取ることができる。
 
賠償請求を提出するには、 www.MoffettvHiltonMoldClassAction.com にアクセスし、賠償請求用紙をダウン
ロードし、六月九日までにクレームズ・アドミニストレーションに郵送する。 この集団訴訟の原告代理人になった
のは、プライス・岡本・姫野&ラム法律事務所と、デイビス・レビン・リビングストン・グランデ法律事務所。
 
プライス・岡本・姫野&ラム法律事務所のケネス岡本弁護士は、「対象になるのは、前述の期間に宿泊した約
二千九百名の宿泊者で、その間、日本からの宿泊者もいるでしょ う。 賠償請求には締め切りがありますので、
宿泊された方を御存じの場合、ぜひ、教えてあげて下さい」と要望している。 この件のお問い合わせは、同法律
事務所まで。 電話:538-1113
 
* ヒロ・ハッティ本店 --- ロイヤル・ハワイアン・ショッピングセンターに2007年夏オープン予定
ハワイアン・テイスト溢れるアイテムが揃うリゾート・ギフト専門店、ヒロ・ハッティの本店が二〇〇七年夏ロイヤル・
ハワイアン・ショッピングセンターに移転オープンする。 ヒロ・ハッティの新しい本拠地となるカラカウア大通りに面し
た二階建ての新店舗は、ビルディングCに位置するザ・チーズケーキ・ファクトリーに隣接し、現在のニミッツ本店の
約一・二五倍の広さとなり、ハワイアン・カルチャーに重点をおいたファッションやTシャツ、ギフト、お土産、バス&
ボディ用品、インテリア小物、アクセサリー、アイランド・ジュエリーなどを取り扱い、観光客と地元の人々が共に楽
しめるハワイ最大規模の品揃えのショップとなる。
 
正面入口の中心部にハワイらしいデザインが施されたタワーを設け、三基のエレベーターと一基のエスカレーター
が設置される新店舗は、カラカウア大通り沿いの歩行者通路から入店しやすい構造となる予定。 昼夜共に明る
い雰囲気の、色鮮やかなアイランド・ライフスタイルを繁栄した開放的なデザインとなる。 マーケティング・パートナ
ーであるマウナロア・ハーシーズ、マウイ・ダイバーズ・ジュエリー、イオラニ・スポーツウェア、カハラ、トリ・リチャード
、アイランド・ソープス&キャンドルズなどの従来の取引先はもとより、現在数多くの業者参入の誘致を行ってい
ます。
 
シェル・レイとウェルカムドリンクによる歓迎、コーヒー試飲、フード試食サービス、クラフトやファッション・アイテムの
実演製作、無料裾上げ、店内発送サービスなど、ヒロ・ハッティならではのカスタマー・サービスも従来通り提供さ
れる。  「ヒロ・ハッティのワイキキ移転は、創業四十三年の歴史の新たな第一歩となるでしょう」とPomare Ltd
代表取締役社長兼CEOのポール・ドヴィル氏。 「観光産業の中心地であるワイキキに拠点を移すことにより、さ
らなる成長を図りたいと考えています。 ハワイ最大規模の幅広い品揃えと求めやすい価格基準、品質の高いハ
ワイならではの商品を提供することを心掛けます。
 
また、セールス・オフィスをロイヤル・ハワイアン・ショッピングセンターに移す事により世界各地からの来訪客に対
応すべく、新しいプロモーションなどのマーケティング戦略の充実を図ります。 権威あるロイヤル・ハワイアン・ショ
ッピングセンターにヒロ・ハッティの本店を移転オープンできることを大変嬉しく感じています」と同氏は語っている。
 
* ホノルル少年合唱団資金難で解散?
あまり知られていないが、三十二年の歴史を誇るホノルル少年合唱団が五月三十日で解散される。 一九九
五年に広島を訪れ、広島世界平和祈願五十周年原爆大会に参加し、九八年にはカナダの世界合唱大会にも
参加したホノルル少年合唱団が運営資金の枯渇の為、今年五月三十日で解散を余儀なくされたと、ジーン・ロ
ーレス理事長から関係父兄に説明された。 合唱団継続を熱望する父兄は資金の調達に動き始めたが、継続は
困難だと同理事長はコメントしている。
 
「継続したいのは私も同様だ、しかし余程強力なスポンサー企業が出現しない限り継続は無理だろう」と悲観的。
美しい少年の合唱団は多くの式典に参加してきた。 三十二年の歴史しかないが、七十五人の洗練された七〜
十四才までの少年の歌声はハワイアンから民謡音楽、コンテンポラリーと広い分野の歌で参加者を魅了してきた。
ローレス理事長は解散声明について、「いくつかの企業やスポンサーが年間十五万ドルの運営費を分担してくれ
ていた。 その中で、人件費を負担していたスポンサーが離脱していった。 全てボランティアのグループで運営され
てきたので経費は小さいが、ムリもきかない。 去年のクリスマス・コーラス以来、合唱団の活動はありません。 練
習も出来ない状態です。 損保契約がきれる五月三十日が最後の日となるでしょう」と述べている。
 
* カピオラニ ショッピングプラザも収納庫ビルに --- 不況知らない賃貸収納庫業界
コンドミニアムが増えてきたせいか収納庫不足が続き、賃貸収納庫業界が天井知らずの好景気を続けている。 
最新情報では、マカレー街とカピオラニ街のエワ側海手に六、七階建ての収納庫ビルが建設される。 同区画は
現在、カピオラニ・ショッピング・プラザとして小売店が十店余り営業している。 同プラザは新しいオーナーにより、
六か月以内に解体され、賃貸収納庫(ストーレージ)として貸し出される。 同プラザは三万四千六百平方フィー
トの土地にあり、現在はイリノイ州のロック・アップ社(賃貸収納庫運営)が所有している。
 
ロック・アップ社はすでにワイピオに十万平方フィートの収納庫を建築中(年内完工予 定)。 次いで、今年一月
にパールシティ敷地を買収(来年春に完工予定)。 マカレーの投資は三番目で、同地に認可されている高さ百
五十フィートを生かし、六階から七階建てのビルを完成し、賃貸収納庫として来年秋頃に貸し出す。 大手の収
納庫業者は現在六か所で建築中。 ストア・セキュア社がハワイ・カイとカポレイに、パブリック・ストーレージ社が
ワイアラエに、ロック・アップ社がワイピオ、アロハ・キング社がパウアに各々建設中。 更に五件が申請中。
 
* 会計年度の、市予算案提出 --- 一般10 %、公共32%増加
ムヒ・ハネマン市長は二月二十七日二〇〇六年〜〇七会計年度のホノルル市予算案をホノルル市議会に提
出した。 同予算案によると一般会計予算は十二億九千万ドル(今会計年度比一〇%増)、CIP(公共事業
予算)を六億二千九百万ドル(同比三十二%贈)とした。 一般会計予算では別表の様に一億三千百万ドルの
増加をCIPでは下水処理所及び下水管の整備費に五〇%以上の三億四千四百万ドルをそれぞれ計上してい
る。
 
同市長は、「ホノルル市の行政サービスは前政府から先送りされてきた事業が大きい。 幸いに不動産税の
増加により、先送りされた重要な業務に着手できる。 人口増加に伴う市行政が大幅に増加した実情に対処
する必要な予算だ」と創案理由を述べた。 これに対し、アン・コバヤシ委員長(市議会予算委員会)は、「市長
案は不動産税による税収を現行のままにして計上している。 これでは今市議会が審議している不動産税制
改革及び見直し審議が聞開けなくなる。 税制改革三法案が成立すれば税収増の一億二千万ドルは 予期で
きない」と主張し、市議会の動きを無視した予算内容に不満の意を表明。
 
これに対しハネマン市長は次の様に反論している。 「今市議会で審議されている税利改革三法案の中、一号
法案と八十号法案には賛成するが、税率を見直す十二号法案には反対だ。 税率を引き下げることは簡単だが
、逆に引き上げるとなると困難だ。 それに今一つ他の二法案も成立するといくらの税収入カットになるのか試算
されていない」。
 
試算された数字は市議会の審議では公開されていないが、低所得者や高齢者に控除額の倍増を認める二
法案の主旨には賛成する。 十二号法案は予算案に見合う歳入を毎年、税率を調整するとなっているが、下
げても上げるのは困難なので税率にはタッチしたくな いと主張している (一号と八十号法案による特例控除
はどのくらいの市民が利用を申請するかの試算が難しい。 一部消息節では、三百万ドルから四千万ドルの
差があるとみている。 それにこれらの控除は来年の施行となっているため、市長は敢えて反対しなかったと
みている)。 次期会計予算案には約二千万ドルが歳入過剰で余剰資金となるとして、同資金を非常時特別
機金(レイニー・デイ・ファンド)として、残しておきたいと同市長は説明。
 
「CIP予算が六億ドルを越えているが、市債の発行で賄われることになるが、要は借金が増える訳だ。 借金
返済額が二千三百万ドルも増えることになる。 余剰資金を二千万 ドルも考えているなら、更なる税額カット
を考えるべきだ」と反論するが予算案の主 旨は、遅れている公園や道路、下水等の整備を追い付こうとして
いることには賛成すると理解を示している。 市議会は行政部のチェック機能を持っており、市長は市議会の理
解に重点をおいている現状では予算案議も大きな波乱は無さそうだと消息筋はみている (市議会は六月十
五日までに審議を終える予定)。
 
* ワイマナロ・ゴミ埋立地15年延長提示を表明 --- ハネマン市長が爆弾宣言
ムヒ・ハネマン市長は二月二十八日の常例記者会見で「ワイマナロ・リッジをゴミ埋立地として更に十五年間
延長する」と、正式にホノルル市の立場を表明した。 二〇〇八年に期限切れとなる同埋立地の認可の延長
願いを直ちに州関連局に申請すると発表。 同埋 立地は一九八九年から利用され、すでに一回延長されて
きた。 現行認可は二年後に切れるが、代替埋立地も指定されず、ゴミ処理施設も改善されないまま、利用
期限だけが切迫してきた。
 
ワイマナロ・リッジの利用については市長選までは延長反対を唱えていた同市長が、ゴミ処理行政の全体像
が見えない中で、ホノルル市議会は二月中間に「ワイマナロ延長計画に反対」すると云う法案を採択した。 今
年一月の市長の施政方針の中で、ワイマナロ延長はやむを得ないかも知れないと態度を軟化させた市長は、
二月二十八日正式に同埋立地の延長を宣言した。
 
「ワイマナロ・リッジについては、地元民の意向も理解できる。 しかし全ての諸条件を考慮すると、代替埋立地
の新設は経済的理由で無理だ。 代替地の候補地が同じリーワード地区になる可能性が高いからだ。 それに
費用は数千万ドルは必要だ。 それなら今のワイマ ナロ・リッジを延長する方が賢明な策と云う結論に達した」
と、市議会、市民に苦渋の結論を理解して欲しいと説明した。 市議会は七対二で延長禁止案を成立させた
が、同案にも市長は拒否権行使を表明している。
 
反対投票したのはロッド・タム市議とバーバラ・マーシャル市議の二人だけだが、もともと同案には現実性がな
いことを認知している市議が多いだけに、市長の拒否権は成立されるだろうとはギャリー・オキノ市議。 「今回
の法案はどう考えても現実性はありませんでした。 それを敢えて市議会が成立させたと云うことは市長にゴミ処
理行政に早く手掛けて欲しかったのです。 勿論、代替新技術によるゴミ処理への着手です」。
 
オキノ市議は市長には現埋立地延長案しか選択肢は残されていなかったと云う。 地元市民 も、「考えてみれ
ばワイマナロに代るとしてもマイレだとかナナクリと云っていずれもリーワード地区しか候補地が上がってこない以
上、現在のままの方が最善選択と云うことになるでしょうネ」と、あるリーダーは代弁する。 ゴミはいつまで埋立
地に送るのか、ゴミ 処理は無理なのか、ホノルル市政府はあと十七年の間に対処すればよいことになるが、「
 いやいや十七年もかけてくれては困るんです。 代替技術によるゴミ処理計画が早く立案さ れることが望ましい
んです」とは地元選出のアポ市議。 どうやら市議会の延長禁止案の意図は市長にゴミ行政の方向を早く立案
させることにあったようだ。
 
* 「タートル・ベイ」の リゾート総合開発 --- オークトリーキャピタル社が20年計画を発表 
オアフ島西北端のクイリマ・リゾート地を所有するクイリマ・リゾート会社がタートル・ ベイ・リゾート総合開発計
画を発表した。 同計画は一九八六年に開発業者(当時は日本資本)が立案した総合開発計画を基本に
推進するもので、五棟の高層ホテル(三千五百室、タイシェアリングを含む)とビーチ、公園(四面)、三百五
十坪のアフォーダブル住宅をカウェタ湾からカフク・ポイントまでのビーチ・フロントに至るもの。
 
現在あるホテル(四百八十室)とゴルフ・コース(三十六ホール)の周辺の総面積八百八十エーカーの当初の
計画を完成する。 総工費は公表されていないが、同社は段階的開発より一括総開発を計画しているおり。 
工期は二十年。 「クイリマ・リゾートの総合開発計画の全貌をみていないので細かいコメントはさけるが、開発
業者がいかに地元民を説得するかが、最大のネックとなるでしょう。 この様に計画は周辺の地元民が同リゾ
ートを成功させようと云う気持ちがないと成功しない。 二十年前の計画合意書に今の住民が理解を示すかど
うか業者は真剣に説得することが大切だ」とは、ホスピタリティー・アドバイザーズ社のジョセフ・トイ社長。
 
さらに、「裏オアフの最北端と云う立地条件はそれ相当の観光インフラを整備しないとデスティネーションとして
採算は難しい。 飲食店からお土産店も幅広く整備されないと難しい。 初めは目新しいから客も集まるが、次
に行った時もやはり何もなかったでは観光客は遠ざかる。 ワイキキとは云わないが相当なインフラ投資が間に
合うかどうか、開発業者の手腕の見せ所でしょう」と語った。
 
* 州の税収入9.5%に上方修正 --- 今会計年度総歳入は6億2400万ドル?
州歳入評議会は三月の定例会儀で、今会計年度の歳入予想を、それに一・五%上方修正し 九・五%
とした。 金額にすると五千万ドルが上乗せされることになり、通年の余剰資金は六億二千四百万ドルと
なる。 政府の税収入を見守り、三か月毎に予想を審議する同評議会は、三月の例会で歳入予想を八%
から九・五%に上方修正した。 その代り、二〇〇七年会 計年度の歳入予想を七・五%から六・五%に下
方修正した。 今州議会は州憲法に乗っとり、過剰収入を納税者にどのように還元するかを審議している
州議会は、知事案より多い額の割り振りをすることになる。
 
* 「ダイエーUSA・インク」が2月24日付で、「ドンキホーテUSA社」の所有へ ---
    運営体制は変わらず、と発表
「ダイエーUSA・インク」は、二月二十四日(日本時)、全ての自社株式の所有権が日本の大手量販店、
「ドンキホーテ(株)」に移ったと発表した。 この買収により、ダイエー・カヘカ店(八〇一カヘカ通り)、ダイエー
・カイルア店(三四五ハハニ通り)、ダイ エー・パールシティ店(八五〇カメハメハ・ハイウェイ)、ダイエー・ワ
イパフ店(九四 ・一四四ファリントン・ハイウェイ)のダイエー全店が、正式に「ドンキホーテUSA(株)」所有
に変わった。
「経営がダイエーUSAからドンキホーテUSAに正式に変わりましたが、当社の会社役員、銀行口座、住所、
電話、ファクス番号は一切変更ありません。 また、ハワイの運営体制も買収前と変わりません」と山岸康三
社長は発表した。
 
* 代替エネルギー「メタノール」4月2日からガソリンに混入 --- 代替エネルギーによるメリット薄?
石油に替る代替エネルギー、エタノール燃料の使用が四月二日から始まる。 ハワイで精油工場を持つ二
社のうち、シェブロン石油は三月中旬から、エタノールの混入ガソリンの販売をハワイ島から始まってマウイ、
カウアイ、オアフ島と段階的に導入し、四月二日には全島 で新製品を販売する。 もう一社の精油工場を
持つテソロ石油は、四月二日に全島一斉に展開するという。
 
エタノール混入法は二年前に州議会を通過した。ハワイで市販される石油の八五%にエタノールを一〇%
混入するもので、代替エネルギー模索の一環として行われる。 エタノール混入による石油業界へのインセ
ンティブは四・一六%の消費税を年内は支払わなくてもよいとなっている。 消費者には、計算では一ガロン
当たり八セントの割引となるが、それはほとんど価格にはあらわれないだろうと石油卸元業界ではみている。
政府関係者もエタノールの混入でガソリンの燃費に好結果を与えることも考えられないと説明している。
 
逆に、「エタノール混入作業は業者に新しい設備投資を強要した。しかも価格は変わらない。 燃費も変わ
らない」という業者の声。 それにエタノールの長時間使用がエンジンにどんな影響 を与えるかの十分なデ
ータもいまのところ充分ではない。 代替エネルギー模索は日々激しくな っている。ハワイから撤退間近の
砂糖キビからアルコール分を抽出し、ガソリンの代用にする ので、ハワイの砂糖業界にも活路を与えるの
ではないかと期待されたこともある。 ところが大 手はすでに砂糖耕地から撤退していて、残っているのはマ
ウイとカウアイ島の一部だけ。 更にメタノールの抽出に必要な用地の整備が出来ていない。 四月から混入
されるエタノールは全て、米本土で製造された輸入製品。 ハワイ、ローカル産のメタノールが市場に出回る
のは来年後半と関係者はみている。
  
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● NEWS LETTER FROM ハワイ州知事 リンダ・リングル
アロハ!
オアフの住民が直面している最大の問題の一つは交通の渋滞です。 我が政府は、州政府と連邦政府の
資金を効率よく投資して、当地の道路網の維持・改善に努めています。
 
私は議会に対し、高速道路計画のために一億三千七百七十万ドルの追加支出を 要請しました。 これに
は、オアフ島の南北道路とカポレイ・パークウエイのための八千六百万ドルと、H1フリーウエイの午後の
コントラ・フロー(逆走) レーンのための百万ドルが含まれています。
 
急速に成長しているエワ地区の混雑を緩和し、安全性を高めるために、私は最近、フォート・ウイーバー・ロ
ードの第二次拡張計画のために、州政府から九百万ドル以上の資金を支出しました。 これにより、アアワ・
ドライブからガイ ガー・ロードまでの間に、片道一車線、計二車線が増設されます。 二〇〇八年夏にこれが
完成すると、フォート・ウイーバー・ロードは片道三車線、計六車線の高速道路になります。
 
H1フリーウエイとH2フリーウエイを結ぶワイアワ・インターチェンジの構造的な改善のために、州政府から九
万ドルの資金を支出しました。 この橋は一九六九年に建設されたもので、現在の州および連邦の建設基
準を満たしておらず、激しい地震やその他の自然災害には耐えられません。 これは、オアフと近隣諸島の主
要高速道路網を補強する計画の一つで、高速道路局の地震対策としての橋梁改良計画を通じて実施さ
れています。 毎週月曜日、KHVH 830AMのラジオ放送で、運輸局のロッド・ハラダ局長の話を聞くことが
出来、また道路の改良計画について質問出来ます。
 
州の高速道路の改良に合わせて、我が政府は、通行人が横断歩道を渡る時の安 全を向上させたいと思っ
ています。 横断歩道の上で車に跳ねられる人々の痛ま しい話を余りにも多く聞きます。これらの犠牲者は、
多くの場合、弱い立場にある高齢者と子供です。 これを念頭に置いて、私は、横断歩道で歩行者に道を
譲らない運転者に対する罰則を強化する厳しい法律を提案しました。 これらの厳しくなった罰則には、罰金
の引き上げ、運転免許の取り消し、禁固が含まれています。
 
何時もの通り、あなたの提案と積極的な参加を歓迎しています。Eメール (Governor.Lingle@hawaii.gov) ま
たは毎水曜日午前七時五分からのKHVH 830AMの私のラジオ・ショウに電話を下され、あなたのお考え、
ご意見、 ご提案を下さるよう希望しています。
さらにお知りになりたい方は、私のウエ ブサイト www.hawaii.gov/gov にアクセスし、私の電子ニュース・レタ
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