バックナンバー: 2006年 2月 15日
● トップ: 巨額をかけても期待出来ない? 交通渋滞緩和策
    最終的にはカポレイから市内入口までのモノレールが有力か。
    -- 異常な二日間の公聴会 --

● ハワイは今
  * OHAに支払う支援金は年千五百万ドル --- 二十年余りの交渉でやっと合意
  * 今年の日本人観光誘致目標は百五十六万人 --- 宣伝広告も量より質に
  * ホノルル・マラソン遂に一億ドル突破 --- 海外参加者の消費額が
  * ハワイ・レーシング・パーク閉鎖?--- 心配される公道でのレーシング
  * 海外使節団は官民癒着?--- リウ州局長、癒着容疑を否定
  * アロハ・スタジアムの禁酒措置、廃案に
  * オピヒに次いでロブスターも禁漁 --- ヒー上議、資源保護を提唱
  * デルモンテ耕地を二〇〇八年で閉鎖 --- どうなる七百人の今後は
  * 「ノードストロム百貨店」アラモアナ・センターへ進出 --- 二年後にオープン
● 大下治心の世相やぶにらみ
  * 第二十三回州議会スタート
  * 公立高のいじめ対策浮上
● NEWS LETTER FROM ハワイ知事 リンダ・リングル
バックナンバー: 2006年 2月 15日
● トップ: 巨額をかけても期待出来ない? 交通渋滞緩和策
 最終的にはカポレイから市内入口までのモノレールが有力か。
 -- 異常な二日間の公聴会 --
オアフ島の大動脈、H1の交通渋滞緩和策が実現を目指して進みつつあるが、ルート及び方策について
さまざまな意見があり、先が見えて来ない。また、市民の圧倒的多数が無関心というのも不思議な現状
だ。 これまで決まったのは 唯一、二〇〇七年から現行の四%の消費税が五%に引き上げられることだ
け。 これにもまだ先のことと一般消費者の反応も薄い。 先月の公聴会でも、税金を上げ巨額の費用を
使っても、交通渋滞の解消には繋がらない、との市当局者の回答には驚かされた。現状をまとめてみた。
 
ホノルルの朝のラッシュ・アワーのカポレイからダウンタウンまでの通勤所要 時間は四十分から六十分と
言われる。 同所要時間は二〇三〇年には通勤車の倍増で二倍になると言う。朝の通勤時間の短縮を
求める市民の声はバス路線の拡充、ジッパーレーン、コントラレーン(逆方向車線)の導入にも拘わらず、
高まるばかり。 市行政当局もフランク・ファシ市長時代(一九七〇年代)にマス ・トランジット方式として鉄
道路線の導入計画が浮上した。
 
同市長は延べ二十二年間に亘る長期政権下で執拗に鉄道導入策を進めた。一九九〇年に導入一歩
手前までこぎつけたが、消費税の増税案がホノルル市議会で 否決され、永年の同市長の夢も消えた。
ハリス前市長は十年間の政権で代替策 としてバス路線の拡充計画で二両編成の新型バスを導入した
り、渋滞緩和を試みた。 州政府もジッパーレーンの導入で緩和を試みたが、予想した通勤時間の短縮
は実現しなかった。 ハリス前市長はそれでも手掛けたバス路線の拡充しかないと数千万ドルの予算を
計上した。
 
ムヒ・ハネマン現市長はマス・トランジット案を再浮上させ、州議会と連邦政 府の援助を求めた。 州議会
は〇・五%の消費税課税権を地方自治体に与える。 同資金はマス・トランジットを導入する計画を遂行
する自治体だけに与えると導入援助策を去年の議会で成立させた。連邦政府の補助も得られるとふんだ
ハネマン市長は、「導入のコンセンサスはとれた」とホノルル市議会に〇・五% の消費税増額案を計上し、
七対二で市議会も呼応した。
 
それからはトントン拍子で導入計画は推進された。 九百七十万ドルの予算で民間企業に導入案の草案
を委託した。昨年十二月一日に公表された草案は同十三 日と十四日の二回の公聴会(説明会)に付さ
れた。 多くの市民は初めてマスト ランジット案を真剣に考えた。 公聴会での賛否両論は書面で提出す
ると言う異例の措置がとられた。 一部では総額は二十八億ドルという敷設工事に消費税から回される
〇・五%(年間一億二千万ドル推定)では賄えないという意見もあるという。 総工費に見合うライダーシッ
プ(利用者)の数字が読めない。 大金 をかけて導入する鉄道機関は現実に渋滞緩和につながるのか。
それに総工費はいくらかかるのか。 不透明な点が多い。それでも行政当局のマス・トランジッ ト、導入案
は動き出した。
軽量鉄道
上の送電線からの電気を利用して走行するもっとも利用されている電車。 地上、 地下、高架道を利用出
来る。 定員二百人。
モノレール 
中央がTの字型の支柱に左右の車輪が挟み込んで走行する。 高架道を利用して いるモノレールが多い
が、地上でも地下でも走行する。 一車両の定員は百人。
リニア(電磁力走行) 
鉄道に強力な磁気を流し、車両を浮揚させて高速スピードで走行。 鉄道と車輪 の直接の接触がないの
で、スムースな乗り心地。また研究開発段階なので、多 くのデータはないが、次世代の輸送機関として
ドイツ、日本、中国で開発中。 米国内にも何か所かでテスト走行が行われている。
車両指定道(バス路線拡充路線) 
利用される車種によって車線を指定する。バス専用路線を指定し、カープール (乗り合い車両)車両や一
般車も利用出来るが有料とする。 HOTレーン(車 線)と呼ばれるプログラムで、国内のカリフォルニア州
の二都市、フロリダ州 とテキサス州に各々一都市が採用。
 
鉄道(軌道を含む)三機種とバス路線拡充に伴う有料道路の導入計画からどの 機種を選ぶかは公聴会
を経た上で総合的に選択される。 バス路線が廃止される わけではない。 機種、ルートの決定に伴い、
バス路線の改編は予想される。
 
高架、地下(トンネル)を含む5ルート
*ルートA案 
第二都市、カポレイ・パークの始発駅からファーリントン・ハイウェイでワイパフを通り、カメハメハ・ハイウェイ
に入る。 ソルトレイク・ブルバードからプコロア街から北キング街に抜け、ホノルル・ダウンタウンのアラケア
からアラパイまでトンネルを通り、コナ街からカピオラニを通り、ユニバーシティ・ アベニュー、ハワイ大学に
至る。
*ルートB案 
始発駅カポレイからカポレイ・パークウェイでノース・サウス・ロードに入り、 ファーリントン・ハイウェイを利用
してワイパフを抜ける。 カメハメハ・ハイ ウェイを利用し、パールシティを抜けてソルトレイク・ブルバードから
キャンプカトリン・ロードを左折し、北キング街に入る。 クイーン街に抜けて、コナ街を利用して、カピオラニか
らユニバーシティ・アベニュー、ハワイ大学に至る(ワイキキ住民は同計画に反対しているが、今後意見が
変わった場合、コナ 街からワイキキにオプション・ルートを用意している)。
*ルートC案 
カポレイ始発駅からパークウェイで、ロケア街を左折、サラトガ・アベニュー に左折し、(エワの)フォートウィ
ーバーロードを左折、ファーリントン・ハ イウェイを左折して、ワイパフを横断し、カメハメハ・ハイウェイに入り、
真珠湾沿いを走る。 ニミッツ・ハイウェイからデリングハム・ブルバードに入り、 カアアヒ街からダウンタウン
をアラパイ街まで地下を走り、南キング街で地上に上がる(オプション・ルートはカピオラニ・アベニューを利
用)ユニバシテ ィー・アベニューを左折して、ハワイ大学に至る)。 C案のもうひとつのオプションはニミッツ
からデリングハムに入らず、北キング街をつなぐ案もある。
*ルートD案 
始発駅カポレイからルートC案同様にワケア街を右折してサラトガを左折。ル ートB案のノース・サウス・ロ
ードを左折してファーリントン・ハイウェイか らカメハメハを通り、ニミッツ・ハイウェイからデリングハムに抜け
る。 アラケアからアラパイまでルートA案同様地下に入る。カワイハオ街で地上に出てコナ街を抜けてカピ
オラニからユニバーシティを経てハワイ大学。 カピオラニ からカラカウア、クヒオ街のワイキキ・ルートも加わ
っている。
*バス専用路線拡充案
カポレイ始発駅からH1を利用、ワイパフを経てカメハメハに下り、空港の高 架道に入る。 ニミッツからキン
グからカピオラニを経てカラカウアに抜ける。 キングを東上し、ユニバーシティを左折、ハワイ大学へ。 西側
通行ではベレタニアを利用(ワイパフからイヴィレイまで全線が高架道となる。 一部有料道路 もあり得る)。
 
異常な二日間の公聴会
マス・トランジット案の説明会を兼ねた公聴会は十二月十三日にブレイズデル・ センターで、十四日はカポ
レイ中間学校で行われた。ホノルル市の交通課と同案をまとめたコンサルティング会社のスタッフが対応し
た。 その時の市民とスタッ フの質疑応答を再現すると、
Q―カポレイからハワイ大学までの朝の所要時間は?
A―四十五分から六十分。
Q―その所要時間はどのくらい、短縮されるのですか?
A―所要時間は短縮されません。
Q―渋滞は改善されないのですか?
A―ハイ。
Q―渋滞が緩和されなければ、導入する必要はないのではないですか?
A―鉄道を導入するだけでは効果的な緩和はないでしょう。鉄道の他にフェリー、道路の整備、バス路線の
拡充という総合計画で緩和は得られるのです。
Q―駅は何か所ですか?
A―約一マイルに一駅を予定しているので、全部で二十三駅になるでしょう。
Q―駅周辺の駐車場は有料ですか?
A―多分
Q―どのルートがベストですか?
A―それを市民の皆さんに決めて欲しいのです。
 
出席した市民の意見は書面で提出を求められた。エワ在住の男性市民は毎日の通勤に三時間を要すると
いう。 「市民にルートや導入機種を決めて欲しいと言っても無理ですよね。 決めるだけの情報もないので、
何を根拠に決めれば良いのか。 全く分 りません。 導入されたら利用するか? ですか、車の駐車場があり、
料金も手頃なら利用するでしょうね」といっただけで、いくら位までなら利用するという具体的な数字は公表
しなかった。 「市民全員を満足させる代替案はありません」という交通課のスタッフ。
全く無責任な対応をしている。 「鉄道を利用するかですか、いまの状況からすれば利用したいですね。 とに
かく、いまの状況がひどぎます」と、言う市民もいた。 同公聴会が異常な公聴会と言うには理由がある。 先
ず市民の意見は書面で提出されたことと、それらの内容はその場で公表されず後日発表となった事。 同公
聴会を取 材した記者たちは不満たらたらのまま退場していった。 結局、二日間の公聴会での結論は何も
出なかった。
 
公聴会のリポート
当初、公聴会での市民の意見を公表することを市交通課は拒否していたが十二月三 十日、二公聴会
での書面による市民の意見が新聞社に届けられた。 市民の意見を整 理されたもので集約されたCD
として公表された。 市民のオリジナル書面は公表さ れなかった。 ビル・ブレネン市長スポークスマンも
会見を拒否している。 いずれにしても公聴会での市民の意見は、ブレイズデル・センター(13日)に出席
したものと、カポレイ中間学校(14日)に出席した市民と意見は大きく分かれた。 十三日の公聴会で意
見を提出した市民は八十一人。 導入案に賛成する市民は三十三人と全体の四一%。 それに反し、カ
ポレイ中間学校に出席した市民、五十七人の中、四十四人(七七%)が導入案に賛成であった。
 
マス・トランジット計画は急速なスピードで発展するカポレイ(第二都市)やワイ アナエ地域の市民の朝夕
の通勤ラッシュ緩和計画なので直接に関係があるため、導入案賛成者が多いのは当然だろうが、何ら
メリットのない市民が多く参加したとみられるブレイズデル・センターの公聴会に四一%の市民が賛成し
ていることに、市当局では結果に満足しているようだ。 「一日も早く鉄道を導入して下さい。あとは技術屋
さんに任せて、着工を急いで下さい。 当然、増税もOKです。 H1を有料化するのも有効な緩和策です。 
今回の導入案は絶対に失速させないで下さい」と言う熱狂派に対し、「特定の地方の市民だけが利点を
受ける計画は不公平です。 もっと 市民全体のことを考えて欲しい。 それに造れば利用するでしょう、とい
う見切り発車はもうたくさんです。 費用も見積もりを大きく上回ることになるのは目に見えています」という
反対派まで、そのCDには収録されている。 今後のスケジュールと しては、十一月までコンサルティング会
社と交通課が各々の代替案を肉付けし、ホ ノルル市議会は(二〇〇七年)の十二月に最終選択案を
決めることになっている。
 
マス・トランジット案の予定
*二〇〇六年十月もしくは十一月コンサルティング会社とホノルル市交通課が代替案を整備
*二〇〇六年十二月まで公聴会
*二〇〇七年一月  ホノルル市が消費税〇・五%徴収始める
*二〇〇七年五月  導入計画のEIS(環境影響報告)を完了
*二〇〇七年十二月  ホノルル市議会が最終代替案を決定
*二〇〇九年  マス・トランジット工事着工
*二〇一二年  第一期工事完了
*二〇一五年  総工事完了予定
カポレイ中間学校の公聴会に姿を見せなかったハネマン市長について「どうして今夜は市長は出席しなか
ったんだ。 昨夜(ブレイズデル・センターは出席していたの に?シバイなのか」と言うコメントもあった。 どう
いう意味の芝居なのかはその市 民の頭の中は読めないが、ハネマン市長は今回の公聴会のやり方に不
満だったのではないかと消息筋では見ている。 今回のマス・トランジット導入計画では「コンセ ンサスは得
られた」と計画推進者の第一人者である人に迷いが生じているのか。 アバウト手法をきらう市長に、今回
の計画推進に現場と意見が会わない点があったのではないかと、不評の公聴会をあげる同消息通である。
公聴会のコメントにしても 市長は、「市民の皆さんの意見が重要です。 推進者の一人だが、計画実行は
まだ最終的には決まっていない」とトーンダウンしているのが気になる。
 
ゴルフ場、今度、ショッピングセンター、住宅開発とホノルル市の開発に幅広く貢 献してきた開発業者であ
る、政界、財界に精通しているある人物は、今回のマス・ トランジット案浮上に対し、興味ある見解を展開し
た。 「オアフ島にマス・トラン ジット? 必要ですね。でもいまコンサルティング会社が公表した三種(地下鉄、
モノレール、リニア型)から選ぶとすれば、モノレールでしょう。 土地の買収がも っとも少なくてすむという経
済的メリットは他の二機種を大きく引き離しています。 導入後ホノルル市の景観を大きく破壊しないこともメ
リットです。 騒音も少なく、市民はその利点を大いに楽しむことができるでしょう。窓からの景色も通勤者だ
けでなく、多くの市民がこぞって利用することでしょう」と機種では先ずモノレールを迷わずに押している。
 
「一度に千人を搬送することは出来ないが、騒音の大きい地下鉄、コストが未知数のリニアカーにくらべると
一歩も二歩もリードしています」と言う。 「あとはどこをどう走るかの路線の選択ですが、私は四ルートの中、
どれでもかまいません。 なぜなら今の市長も市議会もマス・トランジットは市内に整備するとなるとコストが
莫大にかかるのです。 それに伴う、市内での利用者は残念ながら確保できないのです。
 
例えば日本の新幹線で利用者が多い東海道線と山陽線を持っているJRは黒字ですが、利用者の少ない
他のJRは経営は苦しいのと同様に、利用者が多く見込まれるカポレイから市内入口までのモノレール導
入だけであとは不要なのです。 地下にトンネルを掘る案は四ルートの内、三ルートにあります。 地下鉄の
コストは技術の開 発で安くなったとギャリー・オキノ市議はトンネル推進者だが、十五年前の見積の六倍
はかからないにしても地上コストの三倍以上はかかります。 それにホノルル・ ダウンタウンの地下にトンネ
ルが掘れるかどうかもこれからの調査によります。予期せぬ難工事を強いられるようであればコストはすぐ
跳ね上がってきます。 ということはカポレイからカリヒまでのルートにモノレールを敷設するだけで良いこと
になります」。 つまり二〇一二年に完工を予定している第一期工事を終えるとそれ以上のモノレール敷設
は不要だというのです。 全長二十三マイルのモノレールは要ら ないと主張します。
 
Q―十七オアフ島の主要幹 線道路に鉄道を導入するということで〇・五%の消  費税を引き上げたのは
どうなるのですか。
A―第一期が完了した時点でやめれば良いのです。 そもそもこの増税はマス・トラン ジット導入計画に対す
るホノルル市の負担分を補うために導入された増税です。その増税を三分の一の工事で止めようというので
すから、市民からの不満は出ないはずです。 大多数の市民が利用しない同案に消費税という形で経費調
達を強いられた市民は計画断念で消費税の増税分は不要という措置を歓迎するでしょう。 これが政治です」 
最初からマス・トランジット計画はカポレイからカリヒまでと提案したのでは市長も 市議会も大義名分は勝ち
取れなかったはずだと、同氏は強調する。「政治と言うのは難しいようで本質は簡単なのです。 先ず公共事
業として大義名分が立つかということ です。今回の場合は大義名分は交通渋滞の緩和です。 市当局者の
代替案の公聴会(説明会)での当局者の対応が曖昧だったのはマス・トランジット導入での効果が読めない
からです。 バスとは異なる軌道を走る機関が、どの程度利用されるかが読めないのです。
 
だから出席者から「交通渋滞は緩和されるのですか?」と効かれた職員は「いいえ」 と思わず答えてしまっ
たのです。 政治家はともかく、官僚、特に課長以下のスタッフ は大衆輸送機関導入に対して「緩和は難し
い」という気持の方が強いのです。 でも仕 事だから説明会に出席したが、思わず本音が出て、新聞記者
に書かれてしまったと言うお粗末な事態を招いた訳です。年間三十万人の利用者を目論む、推進グルー
プには飼い犬に手を咬まれたような気持だったでしょう。 大金と時間をかけて導入しようと しているプロジ
ェクトは緩和策にはならないのなら中止する方が良い訳です」とその時の事情を分析してくれた。
 
「でも計画はこれからも推進されるでしょう。 年内に正式のゴーサインが出て、動きだします。そしてカポレイ
から市内の入口までの鉄道(モノレール)敷設で終るでしょう。 ダウンタウンでのトンネル工事は絶対に裂け
るべきです。 ハワイの地下は溶岩 が主流で工事が難航するのが予想されます。もちろんコストも莫大な数
字となります。 タウン入口からワイキキ、ハワイ大学までは地上のモノレールが最適ですが、別途機関を考
えるべきでしょう。 つまり、大衆輸送機関はカポレイからカリヒ、またはアアラパークまでの区間だけで九〇
%の用途達成になります。 それで十分なんです。そこで止められのが政治家です。 止められなければ、政
治家失格です」と説明してくれた。
 
一説では二十八億ドルの大プロジェクトだがTE氏が主張するシナリオが正論のような気もする。ホノルルの
旧都市部と西オアフの新興住宅都市を結ぶマス・トランジッ トだけで本当は十分なのかも知れない。 それ
だけでは政治家の大儀名分は十分でなかったのかも知れない。 今年十一月までに、まとめられるコンサル
ティング社の代替案。 年内に市議会の承認を得れば来年一月から消費税の増税が施行され、本格的に
着工を迎える。 交通渋滞緩和に役立たない(?)プロジェクトは本当に着工するのだろうか?
 
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● ハワイは今
  * OHAに支払う支援金は年千五百万ドル --- 二十年余りの交渉でやっと合意
  * 今年の日本人観光誘致目標は百五十六万人 --- 宣伝広告も量より質に
  * ホノルル・マラソン遂に一億ドル突破 --- 海外参加者の消費額が
  * ハワイ・レーシング・パーク閉鎖?--- 心配される公道でのレーシング
  * 海外使節団は官民癒着?--- リウ州局長、癒着容疑を否定
  * アロハ・スタジアムの禁酒措置、廃案に
  * オピヒに次いでロブスターも禁漁 --- ヒー上議、資源保護を提唱
  * デルモンテ耕地を二〇〇八年で閉鎖 --- どうなる七百人の今後は
  * 「ノードストロム百貨店」アラモアナ・センターへ進出 --- 二年後にオープン
* OHAに支払う支援金は年千五百万ドル --- 二十年余りの交渉でやっと合意
ハワイ共和国が米国領土になった時、米国政府に割譲した土地のリース料金としてハワイ州政府が徴収
した中から、年間千五百万ドルをOHA(ハワイアン事務局)に支払うことで合意が成立した、と 州政府が
発表した。
割譲地のリース料金を州政府とOHAがどのように分割するかはOHA設立以来の懸案として協議されてき
た。 割譲地はハワイ全島に百四十万エーカーもあり、合衆国政府が一九六〇年代に管理権を州 政府に
譲渡した時に、ハワイアンの福祉基金を設置するという条件がついていた。 OHA設立直後に一時金として
三千万ドル余りを支 払った州政府は以降、年額いくらの資金を支払うかを協議してきた。
 
割譲地の線引きもその後決まって、二〇〇二年から年間一千万ドル が仮払いとしてOHAに支払われてき
た。 カエタノ州知事時代は双方が納得しない限り、払い込みはしないと拒否してきた。 リングル政権になっ
て、一千万ドルの仮払いで合意、最終額を決める協議も続けられてきた。
今会計年度から一千五百万ドルが支払われるが、仮払いが行われてきた期間の差額分の千七百五十万
ドルは別途、支払われることでも合意した。 今回の合意をOHA事務局長は喜んでいるが、OHA管 財人
会の承認が必要。 割譲地のリース料として州政府が徴収する額は年間に五千万ドルを越えるという説もあ
り、OHAの一千五百万 ドルは少ないというメンバーもいる。近く管財人会で最終決定する。
 
* 今年の日本人観光誘致目標は百五十六万人 --- 宣伝広告も量より質に
ハワイ観光誘致の責任を担うハワイ観光局日本支部はこのほど、二〇〇六年度の日本人観光客誘致目
標の百五十六万人(前年比二・九 %増)達成のための宣伝目標を明らかにした。
同支部は、ハワイはすでに完成された観光地(デスティネーション) で、日本人が未だ知らない、ハワイ文化、
歴史・伝統の探索の旅を広 く告知する。 従来の「安い旅もありますよ」ではなく、目的を持った日本人客に
一日でも多く滞在日数の延長をさせることに重点を置いて いる。
 
フラ、ウクレレに象徴されるハワイ風俗をウクレレ奏者のジェイク・ シマブクロのメロディーでロマンスのハワイ
も売りたい。 夕陽に映えるビーチのカップルのロマンスはジェイクのウクレレ・ミュージック で頂点に達すると
いうシナリオのTVCMが、今年、広く日本全土に放映される。 年間予算は八百万ドルと、一倉隆(たかし)
支部長は抱負を語る。
「ハワイは五十年の長期投資で観光施設は熟成された。 特に最近はリモデル(改装)が進み、老朽化した
施設もリフトアップされた。 モダンなハワイは全く異なる魅力を持ったデスティネーションになった。 そんな
ハワイを再確認してもらうため、日本でのCMは各々、目的をはっきりしたものとしてまとめた」と、広報に自信
をのぞかせている。
 
去年の日本人観光客は前年より、二・八%増の百五十万人に終った。 伸び方としては米本土客の八%
には及ばないが、二年連続の増加である。 日本―ハワイ間の航空便も中型機が主流となり、座席数は
ひと頃より大幅に減った。 ワイキキの中流ホテルが、コンドやタイムシェア リングに変身する中での観光
客増員は難しい。 外為市場も円安傾向が続き、日本人観光客の誘致は難しくなっている。 そんな中で、
数よりも質を優先させることで滞在日数の延長により、帳じりを合わせよう としている。 二百二十万人の
日本人が一人平均、一日使った金は二百五十ドルという頃もあった。 これは遠い昔の夢物語りなのか。
 
* ホノルル・マラソン遂に一億ドル突破 --- 海外参加者の消費額が
二〇〇五年の恒例のホノルル・マラソンと関連行事に参加した観光客が使った金は一億ドルを越えた。
ホノルル・マラソン協会の発表によると、マラソン参加者は二万六千四百二十六人で〇四年に比べて、
約千二百人 多かった。 参加者千三百八十五人にインタビューしてまとめた結果、使った金は初めて
一億ドルを越え、〇四年度の九千七十万を一一%上回った。
 
日本からの客は八二%の二万二千人とみられている。日本人の使った金 は他の海外参加者より一日
百ドル多く使った。 州政府の税収入は四百四 十万ドル。 調査期間は十二月十一日の大会当日前
後の七日から十日の四日間だった。
 
* ハワイ・レーシング・パーク閉鎖?--- 心配される公道でのレーシング 
オアフ島キャンベル産業地区にある唯一の自動車レース場の「ハワイ・レ ースウエイ・パーク」がリース
契約期間が切れる四月に閉鎖される危機に直面している。 ハワイ・レースウエイ・パークはスピード競
争(レーシン グ)を楽しむ若者たちの遊び場として愛好されてきた。 同パークでは七種目のレーシング
が企画され、参加者は運転技術を競ってきた。 同時に参加者から集まった資金で「飢餓を救う会」に
も寄付してきた。 その他、スピード狂の若者たちが公道でレーシングを謹むようになったと親たちは同
パークの果たした功績を喜んでいた。
 
そのパークが四十二年間の操業に終止符を打つことになると、これらの若 者たちが公道でレーシングを
するようになると親も警察も心配している。 公式なレーシング場があっても、若者たちのスピード運転違
反は二百八十三件(〇五年度)と多い。 その中で死傷者を出したケースは四十件を越える。 もし同パー
クが閉鎖されればスピード違反ケースは倍増し、死傷者も倍増すると警察当局では憂慮している。
 
同パークの経営者は操業を続けるためにはリース契約の更新、それに伴う 施設内の改善、環境保全と
下水施設の改善を含むと少なくとも六十万ドル以上の費用がかかると言う。 「金銭的にはメドは立って
いるが、リース料金がどの程度まで上がるのか、大幅なアップだとレース場の運営は無理」 と、最後の
ツメをキャンベル財団と行っていることを明らかにしたが、交渉は難航している。
 
* 海外使節団は官民癒着?--- リウ州局長、癒着容疑を否定
リンダ・リングル州知事は昨年総勢四百人の大使節団を中国に派遣した。 その使節団は、ローカルの
ビジネス関係者が含まれており、参加経費の他、多額の寄付を強要され、見返りに参加者の便宜を
図るという交換条件があったと英字新聞記者が「官民癒着」ではないかと問題提起したことで、使節団
を企画したテッド・リウ局長(DBEDT=州事業経済観光開発局) は、「根拠のない」疑惑と反駁した。
 
総勢四百人となった中国使節団はハワイのビジネスマンの事業視察と観光 誘致を目的としていた。 一
行にはフラ・ダンサーやミュージシャンも加わり、訪問先で大パーティーを主催したと言われる。 その経費
はいくらかかったのか公表されていないが参加したビジネスマン(企業経営者)は一口五万ドルの協賛金
を拠出したと言われる(大口が五万ドルで協賛金は数千 ドルから拠出されている。 これまでに九十万ド
ル以上が集まった。 これらの拠出金は本人の実費の他に、使節団経費として使われたというが、現段階
では明細は公表されていない)。
 
問題はこれら参加企業が州政府からどのような見返りを受けるのかだが、 リウ局長は、「中国の新事業
がハワイ進出を計画した時にハワイの関連企業を紹介することになる。 その時、参加者リストを相手側に
手渡すことになると思う。 この行為が癒着といえるかどうか...」と癒着行為を否定する。 紹介するだけの
行為でそれ以上は考えていないと弁明、参加者リストも公開されるので、別に目くじらをたてることはない
と反駁している。
 
* アロハ・スタジアムの禁酒措置、廃案に 
ハワイ大学のフットボール試合が行われるアロハ・スタジアムでの試合終了後の「テイルゲイト・パーティ」
での飲酒禁止案が廃案となった。 アロハ・スタジアムでの禁酒措置はアイオナ副知事が提案、新聞紙上
をにぎわしたが、 今シーズンは飲酒OKとスタジアム管理委員会が結論を出した。
 
アイオナ副知事は大学のフットボール試合で観客が暴動化することを避けるため、スタジアムでの全面的
な禁酒を提案。 球場内での禁酒については十年 間の長期契約で民間業者が酒類販売権を獲得して
いる。 もし禁酒となれば球場側は莫大な損害賠償を支払わされると委員会は一蹴。 更に試合終了後
の球場周辺の駐車場で観客同志が行う、テイルゲイト・パーティも、試合後の飲酒で観客同志が騒動を
起したケースは少ない。
 
観客はこのパーティーを楽しみにスタジアムに足を運ぶ者も多く、アロハ・ スタジアムの伝統となっていると
禁酒措置を反対六、賛成一で否決した。 同 委員会は飲酒の州法を厳しく励行することで未成年者の
飲酒、迷酔運転を阻止できると警察にゲタを預けた。 今回の委員会の措置に納得のいかないアイオナ
副知事は、「確かに今シーズン禁酒措置は流されたが、来シーズンまでには絶対成立させる」と意気込ん
でいる。
 
* オピヒに次いでロブスターも禁漁 --- ヒー上議、資源保護を提唱 
オピヒが絶滅危機に陥っているとオピヒの禁漁を提唱したクリントン・ヒー州上議は今度は、ロブスター、コナ
・クラブ、サモア・クラブの商業用採取を全面的に禁止する法案を提出した。
 
ハワイ近海の魚介類の減少が目立つ昨今、ヒー上議(民、カネオヘ、カフク 選出)はこれ以上の海産物
資源の採取は資源の絶滅につながるとして、オピヒの採取の全面禁止を提唱、更に近海魚、禁漁期間
を設定し、資源の回復を 促した。 特にロブスターやカニ類の商業目的採取も直ちに全面禁止すべきと提
案。 但し、一般市民の採取は認められる。
 
同案は全面禁止を訴えているが、妥協案として、産卵期の五月から八月期の禁漁はオーケーとしている。
ただこれらの法案が成立するとどの政府機関が管理するのかは別問題として浮上しそうだ。
 
* デルモンテ耕地を二〇〇八年で閉鎖 --- どうなる七百人の今後は 
ハワイの主要産業の砂糖、パイナップルの生産が大幅に縮小されて久しいが、デルモンテ青果会社が
オアフ島クニアに於ける耕地操業を二〇〇八年に完全に閉鎖すると発表した。 今年が最後の植え付
けになる。
 
百年以上続いたデルモンテ社のハワイのパイナップル耕地は大幅な耕地面積縮小後、約六千エーカー
の耕地で生産を続けてきた。 会社側は閉鎖理由として、リース地高騰と生産コスト高を上げた。 七百
人いる従業員の退職金と、閉鎖関連資金は多額になる。 社宅として従業員が住んでいる住宅の売却
は多少の収入にはなるが、売却価格が一戸二十万ドルとなると買えない従業員の方が多いなど、頭の
痛い問題もある。
 
オアフ島の閉鎖された農地のほとんどは有効的な転用が行われていない。これまでも農地が大幅に解
放されたが、宅地に転用された地区だけが有効的に利用された。 それでも宅地転用は極一部だ。 七
百人が所属するILWU労組は組合員の生活保全を口にするが、七百人もまとめて転職させる力はいま
の組合にはない。 多くは州政府の福祉事業に託される。 新しい負担を州政府は背負うことになる。 な
お、ハワイのパイナップル産業は、あとマウイ島やラナイ島で続けているドール社だけとなる。
 
* 「ノードストロム百貨店」アラモアナ・センターへ進出 --- 二年後にオープン
靴専門店からスタートし、今や百貨店経営を全国的に展開する「ノードストロ ム(本社シアトル)」が、
待望の百貨店をアラモアナ・センター進出すること になり、去る二月十日鍬入れ式が行われた。
 
十五年前に靴専門店を旧リバティ・ハウス内に出店させて以来、百貨店進出を目指していたノードス
トロム社のハワイ進出は、アラモアナ・センターと決めて交渉してきた。 当時、百貨店としてセンター
に店舗を持っていたシアーズと リバティ・ハウス(当時)がノードストロムのセンター進出に猛反対。
センター側はセンターの山手エワ側(現在の建て増し駐車場)にノードストロム店の進出を予定してい
たが、頓挫した。
 
以来ノードストロムはワードセンター内に『ラック店』を新設したが、アラモ アナ・センター進出の希望
を持ち続け、二〇〇四年五月改めて同センターへの出店の趣意書を提出、交渉を続けてきた。 そ
してこの程同センターが所有するコナ、ケアモク、カピオラニ、カヘカの細長い敷地に三階建てビルを建
設し、四万五千平方フィートをノードストロムが利用し、残り二万五千平方フィートは約十五店にリー
ス貸しすることでセンター側と合意した。 駐車場(八百台)も新設される。 工期は二年。総工費は公
表されていない。 新百貨店完成時にはワード・センターのラック店は閉鎖される。
 
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● 大下治心の世相やぶにらみ
  * 第二十三回州議会スタート
  * 公立高のいじめ対策浮上
* 第二十三回州議会スタート
第二十三回州議会がスタート、法案もすでに二千六百案も提出されました。五月上旬までの五十日間
の会期です。 今年は二〇〇六〜七 年の二年間の予算を審議する重要な議会です。
 
その議会は十四年ぶりに豊かな財源に恵まれ、知事も議会も始めての経験だけに戸惑いがあるようで
す。 州や市郡政府の予算は「黒字」 と言う表現はしません。各々の予算は予想される歳入(税収入)に
対して歳出を振り当てる訳ですから、均衡予算と呼ばれます。 「黒字」 と表現される時には歳入額が予
想より増えた時はサープラス(余剰)資金と呼んでいます。
 
今会計年度(六月末時点)はそのサープラスが五億七千四百万ドルになると見込まれています。 まだ
五か月を残した段階で余剰資金を五億七千万ドル以上を予想している訳ですから、いかに月々の税収
入が好調に推移しているかが伺えます。 その余剰資金をどうするかで州知事と州議会が対立するのか
と思えば、詳細な部分では異なりますが、大 きな対立はないようです。 と言うことは今議会はスムース
に推移しそ うです。
 
今年の秋の選挙も現時点からリングル州知事再選は間違いなさそうだ し、共和党が議席を伸ばす期待
も薄いようです。 共和党巻き返しの気運はリングル知事当選時の四年前がピークで、そのモメンタムは
二年 後の州議員選挙では弱くなっていました。 共和党は上院こそ五議席を 堅持しましたが、下院では
五議席も減って五十一議席中、十議席に落 ちてしまいました。 去年はその十議席の中の貴重な一議
席を持ってい たフォックス下議が飛行機内の女性客のセクハラ容疑で議員を退任しました。
 
しかし、リングル知事だけは再選に向けて着々と準備を進めています。 民主党は候補者選で難航しまし
たが、キムラ・ハワイ郡長とランドル ・イワセ元州上議が下馬評に上がっていますが、いずれもリングル知事
に勝てる確率は低いと言われています。 何が起こるか分らないのが政治です。 これから予選、本選にかけ
てリングル知事が大きな政治的ミスをすれば、逆転する可能性は残っています。 現実的にそんなミスを起す
要素は低いことも事実です。
 
* 公立高のいじめ対策浮上
日本の小、中校に於ける生徒の「いじめ」行為が目に余る状態が日々の新聞をにぎわせてきました。 その
都度、小生の子供の頃を思い出してみました。 終戦直後と今では時代が変わり過ぎているので比較対象
は難しいなとそれ以上のことは考えませんでした。
 
二月五日のホノルル・アドバタイザー英字紙が校内の「いじめ」を一 面に特集し、関係者の奮起を促してい
たの要約してみました。 同記事 は先ず、校内のいじめを寸劇にしてワイアラエ小学校の三年生から五年生
までの生徒がいじめの実態を再現しました。 寸劇の後、出演した 生徒と観客として集まった生徒、父兄、先
生の間で「ピース・テーブ ル」と呼ばれる場をつくり、意見が活発に交換されたそうです。 同記事を書いた記
者も観客の一人として寸劇を観てピース・テーブルの意 見を聴き入ったということです。 そして生徒、父兄、
先生の三者三様 の意見と見解が各々、微妙にスレ違っていることに気付き、敢えて記 事にしたというのです。
 
そもそも「いじめ」はどうして起きるのか。どんな行為を「いじめ」 と呼ぶのか。そして生徒が感じる「いじめ」は
多様化しているのが分 かったといいます。 一般的には、各々のクラスの生徒はいくつかのグ ループを組織
します。 そのグループ同志の対決なら子供たちもいじめとは感じていません。 問題はどのグループにも入っ
ていない生徒たちがいじめを受けるというのです。
 
例えばA子ちゃん(九才)はどのグループにも属していません。校庭 でもあまり活発な方ではなくどちらかと
いうといつも単独行動が多い。 そのA子ちゃんはB子ちゃんと時折会話を交わす程度でした。ところ がその
行為はC子ちゃんにとって許せなかった様でA子ちゃんに、「B子ちゃんとは話してはダメだ」と険しい表情で
言いました。 B子 ちゃんとは親しい仲ではないのですが、気軽に声を掛けてくれるB子 ちゃんにA子ちゃん
も気軽に応えていただけでした。 C子ちゃんはク ラスの仲でグループ・リーダー的な子で、何らかの理由で
B子ちゃんに対抗意識を持っていたようです。 といってC子ちゃんはA子ちゃんに自分のグループに入れと
は一言もいいません。 A子ちゃんはC子ち ゃんの度重なる中傷が恐ろしくなり、遂に学校を休むようになり
ました。
 
この事態はA子ちゃんの胸中にだけ秘められたもので、親にも明かさ なかったのです。 「私の頭髪は赤毛で
す。 自分でも好きではないのに、友だちは私の赤毛を「不潔な毛」だとからかうのです。 最初はひとりの生徒
だったのがいまでは七、八人の生徒にいろんな言葉でケナされ、登校拒否の日が多くなったと十一才の女の
子が証言しています。  「話し掛けるな」とか「頭髪の色をケナされた」とか、別に問題には ならないのではな
いかと思われるようなことでも、本人には登校拒否に繋がる嫌な行為だったのです。
そんな事を親にいっても「大したことないじゃない」と一蹴されたのでそれ以上はいえなかったと、唯一の抵抗
措置である仮病を理由に登 校拒否をしたというのです。 男子と女子のいじめは異なり、たわいないものから
悪質陰湿なものまで多様化しています。 子供が感じるいじめと、大人が理解するいじめ(先生を含む)にへだ
たりがあるのです。 最も欠けているのはそのへだたりは大人と子供の違いでどうしよ うもないと結論を出す大
人と、登校拒否までしていじめを避けようとする子供には、結論は出せないまま学年生活を送っているのです。
これらは少年少女の非行化とは異なりますが、高学年になり、非行化に変身する要素は多分に含まれてい
ます。
 
さて、この校内のいじめが今年も州議会で法案として提出されています。 デニス・アラカキ州下議(民、第三
十区、モアナルア、カリヒ・ ヴァレー選出)は、「実は去年も校内のいじめの取締を強化する決議案を提出し
たのですが、DOE(州教育局)から教育行政条令の第十九条にいじめの取締り条項がある。 敢えて決議案
として州議会が取 り上げることはないと一蹴されました。 しかしいじめの実態を先生も父兄も理解していない
し、子供が大きくなる家庭の必要なルーティンだと思っている。 子供たちはいじめを大人が思っている異常に
耐えられないのではないか」と決議案提出理由を説明しています。
 
いじめと言う言葉はよく聞きます。 「あの子にいじめられた」とか「あの子はよくいじめる」とかいうのですが、
それらは子供に与えられた特権で全ては子供たちが育つ過程のルーティンで、よくいじめられる子といじめる
子にどうしても二分されていたような気がします。 い じめで親が出てくるなんてことはなかったのです。 いじめ
で学校を仮病で休んでいたら親が子供を叱ったぐらいです。 だからいじめられている子でも登校拒否なんて
ことはしませんでした。
 
確かにいじめにもいろいろあるでしょうが、私たちの時代にはたあいの無いいじめであったと思います。 いま
の日本のいじめは子供の域を越えているものが多いと聞いています。 いじめも内容によっては大人 が介入
しなければいけないかも知れませんが、そうでないものは子供によく言い聞かせるのが親の勤めかも知れま
せん。 英語ではBULLY(ブリー)といいますが、AMA(全米医療協会)はいじめに対し、次のようにアドバイ
スしています。
 
いじめられる子へのアドバイス:
*いじめられた時、相手の目をみて「いじめはやめろ」といいなさい。
*いじめの現場からすみやかに離れる。
*学校の場合、先生に相談する。
*いじめられていることを繰り返し主張し、大人に理解を求め、解決策を求める。
 
親へのアドバイス:
*先生と相談し解決策を探る。
*校内のいじめを校長に話し問題提起する。
*いじめの実態をメモする。 *いじめに対する本人の意識を変える。
*どんなことでいじめられているのか、本人から実情をよく聞いて、対策を協議する。
   ちゃんと立ち向かえというだけではダメ。
*本人は決して悪くないことをいいきかせる。
*いじめられてもそれに耐えられる強い自立心を持つことを教える。
 
とこのようなアドバイスがされている訳ですが、要は子供との会話の時間が最近では少なくなったのが諸悪
の根源だというコンサルタントが多いようです。
 
● NEWS LETTER FROM ハワイ知事 リンダ・リングル
アロハ!
一月二十三日の州議会に於ける年頭教書において、住民に対する税の軽減、将来のための余剰金の蓄積、
学校の補修、下部構造の修理、手頃な価格の住宅の供給増加、質の高い医療の提供増加、環境保全、
新エネルギー源を含む未来の経済に対する投資など、明るい未来を保証すると堅く信じている各種の提案を
行いました。
 
州の経済が大きく改善されたお陰で、これらの全てが可能になる時点に到 達したことを知ったのは大きな喜び
でした。 二〇〇二年に州知事に就任し た時には、州の支出はその収入を二億一千五百万ドル超えていまし
た。 これが今日では、五億七千四百万ドルの余剰を見込んでいます。 つまり、たった三年間で、州の財政は
七億五千万ドル以上の改善を見たことになりま す。
 
前にお伝えしました通り、今議会では、「どれを」採り上げるかを討議するのではなくて、これらの全てを可能に
するには「どうしたら」良いかを決めることです。 我々は文字通り全てを持っているのです! 我々の永続的な経
済の繁栄を確実にし、ハワイを特別な地にするこれらのものを守ることです。
 
我々の未来に備えて、次世代、「我々の子供たち」のために、我々が出来ることは全てやらなければなりません。
我が政府は、教室での教員の数を増やし、学校に対する資金供給を増やし、教育制度に対する責任を強化し
ます。 我々は、私立学校を拡大し、両親とその学生達に選択肢の拡大を提供したいと思います。 高等教育の
拡大にも焦点を当てておきたいと思います。 西オアフ校舎建設のための資金配分に加えて、大学に、国際的に
競争するのに必要な資金調達の権限と自主性を与えたいと思います。 また、教育、看護、薬品、工学の分野
に学ぶ学生のために、大学にたいして追加的な資金と支援を提案しています。
 
これらの目標を今年中に実施出来るよう、今議会の開催中、議会と協力していく所存です。 何時もの通り、
貴方の提案と積極的な参加を歓迎しています。 Eメール(Governor.Lingle@hawaii.gov) または毎水曜日午
前七時五分からのKHVH 830AMの私のラジオ・ショウに電話を下され、貴方のお考え、ご意見、ご提案を
下さるよう希望しています。 さらにお知りになりたい方は、私のウエブサイト www.hawaii.gov/gov にアクセスし、
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